FOMC控えて、微調整主体の展開!?
本日のFOMCを控えて、主要通貨はもみ合い相場と化している。今回のFOMCは量的緩和(QE3)縮小の開始時期が決定される運びであるが、市場の関心はQE縮小規模幅がどの程度に収まるかに集まっている。ただ、FRB議長の後任人事が揺れ動いている関係上、市場が期待するほどの抜本的な量的縮小策は後退しつつあり、市場へのインパクトは限定的と踏んだほうが一考かもしれない。
一方、バーナンキFRB議長の会見では、米債務上限引き上げ問題に関心が注がれるが、米議会予算局のエルメンドルフ局長は、現在16兆7000億ドルに定められている連邦債務上限が引き上げられなければ、来月10月から米政府によるデフォルト(債務不履行)が始まる可能性を示している。また、米財務省も債務上限が引き上げられなければ、10月半ばには新たな借り入れができなくなると指摘する中、ルー米財務長官は、議会が連邦債務上限の引き上げをぎりぎりまで先延ばしにすれば、取り返しのつかない打撃を経済に与えかねないと警鐘を鳴らすなど、バーナンキFRB議長の発言次第でドル売りが加速する恐れも否定できず、ドル円100円台の上値の重さが改めて意識されている。
他方、ユーロ圏では、独ZEWが発表した9月の独景気期待指数が市場予想を上回り、2010年4月以来の高水準となったことが好感され、ユーロドルは1.33台半ば前後で底堅い展開になっている。1.34台をクリアーすれば、次なるふしめ1.35前後を意識せざるを得ないが、ギリシャの財政再建計画が一向に進展していないとの報道もあり、高値掴みに要注意であり、一旦1.34台では清算局面とみなしたほうが無難であろう。