米ドル売り時期尚早 ! ドル円113円台半ば・ユーロドル1.2900までの展開?
●先週はFOMCの利上げ最終局面を向かえ、米ドル回帰の動きも下火になれば、ユーロドルに関心は高まり、米ドルロング解消の動きも顕著に見られた週末であった。 そして、ドル円115円割れを見たことから、今週も引き続き、米ドルの上値が重い展開が予想されるが、売りの流れが続くと見るのは早計であり、週末の米雇用統計が前回同様に予測不可能であるとは言え、米金利の動向まで左右することも配慮したい。基本線は米ドル売りのショートであるが、ドル円115円台、ユーロドル1.26台の戻りを待ってからの米ドル売りに専念することを勧める。
いずれにしても、FRB議長も米金融政策の舵取りの難しさを露呈しているが、8月の利上げも完全に払拭されていないだけに、米ドルの一時的な反発も予測しながら、適宜な利益確定売買を優先することが賢明であり、ポジションの拡大は慎重にならざるを得ない。
★今週は米経済指標も盛りだくさんであるが、各国の政策金利発表も重なり、世界的金利上昇の波によって、米ドルの上値が重くなる事が必然であると思われるが、すでに米ドルの急落を見た後では、過度な米ドル安は期待薄であろう。一般的には日銀短観の改善数字で、ゼロ金利解除が盛り上がり、円高傾向は否めないが、すでに114円台の相場でもあり、円高現象は限られた範囲と考えられる。特に節目のない展開でもあり、ストップロスなどの影響も、ほぼ一巡している状況を考慮すると、114円割れの買いでもリスクは限定的な相場と判断するが、今週は米ドルの流れを見極め週でもあり、一方的なユーロドル買い、そして円買いにも限界が生じる。
********今週のペットでも判る簡単チャート『事前予測実施中』******
作成年月日 2006年7月02日(日) 週末の終値ベース
米ドルの評価が分かれる週でもあり、鮮明な売買シグナルが出にくい状況である。米ドル売りが先行したことにより、当面は米ドルの買い戻しも検討されるが、先週も述べたが、3大通貨のバランスが崩れはじめると、同一方向に進行するだけに、もう一段の流れを見てからの米ドル売りと見るのが賢明であろう。
▲ ドル円 (ユーロドル⇔ユーロ円)平均乖離幅0.0950 現状乖離幅0.1165←0.1133
ドル円114.50弱めの売り→ユーロドル1.2790=ユーロ円146.45円(0.7819―.6828=0.0991)現状乖離幅からはユーロドルとの比較では、依然として円安傾向が見られる。チャート上からは更に円高が要求されるが、メドとしては113円台半ばまでを節目として考える。114円前後では一部買戻しも検討すべし。過去の週間乖離幅とドル円売買シグナルは下記の通りである。
0.1203(ドル円売り117.50)→0.1210(ドル円売り118.30)→0.1234(ドル円売り116.60)→0.0870(ドル円買い113.80)→0.0969(ドル円113.95様子見)→0.1041(ドル円売り115.15円)→先週0.1133(ドル円売り116.50)
▲ ユーロドル(ドル円−ユーロ円)平均乖離幅25円 現状乖離幅31.95←30.25円)
1.2790売りシグナル点灯中。先週1.25台で一部ポジション解消の買いが検討されたが、再び乖離幅拡大となり、1.2790レベルで売りシグナルが再点灯中。以下は過去一週間ごとの売買シグナル 1.1940売り→1.1878買い→1.2045売り→1.1911買い→1.2190売り←1.2030買い→1.2269売り→1.2096買い→1.2340売り→1.2627売り→1.2729売り→1.2921売り→1.2778売り←1.2742売り→1.2917売り→1.2640売り→1.2644売り→1.2510一部買戻し
▲ 豪ドル(ドル円−豪ドル円 平均乖離幅28円 現状乖離幅 29.40←31.25円
先週0.7318の買いシグナルが点灯していたが、今週は弱い買いシグナルが0.7432に点灯中しているが、ポジション解消の売りも接近中。ターゲットは0.74台後半の売り
▲NZドル(ドル円−NZ円 平均乖離幅37円 現状乖離幅44.75←45.65円)
先週も買いシグナル0.6082で点灯していたが、今週も引き続き買いシグナルが0.6091で点灯中。週間ごとの売買シグナル=0.6082買い→0.6334買い→0.6380買い→0.6422売りポジション解消→0.6200様子見→0.6335様子見→0.6300弱い買い→0.6179買い→0.6082買い
▲カナダドル(ドル円−カナダ円 平均乖離幅15 現状乖離幅11.90←12.75円)
先週からの乖離幅は縮小したが、未だに1.1160で買いシグナルが点灯中。週ごとの買いシグナルは1.1057→1.1099→1.1180→1.1065→1.1010→1.1063→1.1229→1.1229
▲ポンド(ドル円x2−£円平均乖基準離幅25円 現状乖離幅17.35←21.20円)
ドル円114.50x2=229.00−ポンド円211.65=乖離幅17.35円
先週はポンド急落により1.8180の一部利益確定の買いも検討されたが、再び乖離幅縮小により、売りシグナルが1.8485で点灯中。先週までの乖離幅の流れの推移は30円→25円→20円→15円→10円→13.45→15.90→13.25→17.20→21.20円→ ちなみに乖離幅の目安は30円=1.7400買い、25円=1.78、20円=1.8250、15円=1.86,10円=1.89がGBPの推移である。
▲スイスフラン(ドル円−スイス円 平均乖離幅25円 現状乖離幅20.90←23.20円)
先週は乖離幅が平均規準に接近し、一部売りの解消も検討したが、今週は再度乖離幅縮小により、買いシグナルが1.2233で点灯中。週ごとの買いシグナルの推移は以下のとおり。1.2261→1.1981→1.2165→1.2250→1.2088→1.2306→。2309→1.2487→である。
★ 豪ドル円/NZドル円裁定取引(平均基準乖離幅10.00円 現状乖離幅15.35←14.40円
過去の推移は不安定な動きが見られるが、安定してからの始動となるが、最大乖離幅16円としてみれば、リスクも限定される状況である。 現状の15.35円の乖離幅であればリスクも限定的と判断して、豪ドル売り/NZドル買いを推奨。過去の週間推移は以下の通り。9.30→10.75→11.80→11.90→13.95→13.05→13.80→14.60→16.00→15.45→13.95→13.60→13.00→13.85←14.40円
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円(250円以下は円高&260円以上は円安の目安)
2月平均258.80 3月平均257.83 4月平均260.42 5月平均255.44 6月平均259.28 今週はユーロ円146.45+ドル円114.50=260.95円 円安傾向により、ユーロ円売り/ドル円売り
● 欧州通貨ペア(1週間毎の過去の経緯)
▲ユーロポンド(平均乖離65円 現状乖離幅65.20←66.05円)
先週の売りシグナル0.6881から今週も0.6919で売りシグナル点灯中。乖離幅だけでは様子見が見られるが、チャート上では売りシグナルが顕著に見られる。週ごとの売り0.6941→0.6974→0.6939→0.6915→0.6924→0.6922→0.6822
買いシグナル0.6789。
▲ ユーロスイス(平均乖離50円 現状乖離幅54.85←52.45円)
乖離幅は規準値に接近しているが、依然として弱めの売りシグナルが1.5646で点灯中1.5717売り→1.5775売り→1.5811売り←1.5742様子見→1.5725様子見→1.5744→1.5653売り→1.5607様子見→1.5544様子見→1.5613売り→1.5621売り
▲ポンドスイス(平均乖離25円 現状乖離24.45←25.200円)
先週は利益確定後の様子見が継続していたが、今週は買いシグナル2.2612が点灯中。過去の週ごとの経緯は2.2986売り→2.2763買い→2.2641買い→2.2846売り→2.2670買い→2.2614買い→2.2795売り→2.2694買い→2.2865売り→2.2742買い→2.2651買い→2.2779売り様子見
* 新外為の森 参照★ 本ペットチャートでは3段階分散投資をお勧めしています、常に少なめからの
始動をお願いいたします。最終的な投資・運用の判断はご自身の責任で行って下さい。
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