手掛かり難否めず!ドル売り優勢ももみ合い相場?
ロンドン市場が休場のため、相対的に流動性は乏しい中、米量的緩和の縮小開始時期や縮小規模をめぐり、市場全般は混迷を極めているが、昨日発表された冴えない米耐久財受注を受けて、ややドル売りが優勢になっているが、依然として、市場はレンジ相場の域を脱していない。
一方、NYダウは終始軟調気味であり、再度1万5千ドル台の上値の重さが意識されているが、反面、米長期金利の上昇も一服しており、懸念されていた住宅関連への影響も希薄になっている。ただ、依然として、9月のFOMCにおけるQE3の縮小が有力視されている以上、市場流動性の観点から、投機筋を含め、新興国のリスク回避の動きは根強く、株及び為替相場は不安定な展開に陥っており、安全通貨である円買いニーズと共に、ドル円の戻りは鈍くなっている。
他方、ユーロドルは1.34台の上値の重さを意識しながら、一進一退を繰り返しているが、依然として、ユーロ主導の展開ではなく、米景気動向に左右される展開が予想されるため、直近のレンジ幅1.3300〜1.3450で逆張り待機で臨むしか妙味はないだろう。