持ち高調整主体の展開!狭いレンジ幅での攻防?
FRBの早期QE縮小開始への期待が強まる中、昨日も米国債利回りが2年ぶりの水準を更新したことから、一時ドル円が98円台まで上昇したものの、夏季休暇を背景に相対的な流動性の低下は否めず、引き続き、ポジション調整売りに圧されて、ドル円は97円台半ば前後で膠着度を強めている。
一方、市場は特段の材料のない中、明日のFOMC議事録に焦点を絞られた格好であるが、一連の各連銀総裁の発言を見る限りは、サプライズ的な文言は手控えられる可能性が高く、為替相場への影響は限定的との見方が少なくない。それゆえに、今後も米株価動向次第の展開が予想されるだけに、相場の動意付けを待ってから指導することが得策であろう。
他方、本日は米国の経済指標が皆無に近い状態であり、主だった動きは限定されているが、FRBがストレステストを受けた大手銀行に対して、資本計画過程に欠陥があり、将来の危機に持ちこたえるため必要な資本額の算定方法を改善する必要があると指摘したことで金融株中心にNYダウ株価が軟調に推移している。株高・円安の構図は描きにくい外部環境であるが、市場は、依然として、持ち高調整主体の展開に陥っており、ドル円を含めて、他の主要通貨も直近の狭いレンジ幅での攻防が有力視されている。