ドルロング解消売り一服!過度な円高・ユーロ高後退?
特筆すべき材料のない中、相対的にドルロングの解消売りが優先されており、ドル円は一時95円台に突入する場面もあったが、目先の心理的節目である95円を意識せざるを得ないが、ドル円96円割れでは実需や利益確定の円売りニーズが高まりつつあり、反発気味に96円台半ば前後まで買い戻されている。
一方、ユーロドルは最近のユーロ経済指標が改善方向にある中、一時1.3400まで上昇するなど底堅い展開を見せているが、米経済回復期待は依然として削がれておらず、ドルロングの解消売りが一巡する可能性も否定できないため、過剰なユーロ高期待は禁物と言わざるを得ないだろう。
他方、NYダウ平均は一時、堅調な7月の中国貿易統計の結果を好感し、86.45ドル高になるなど、15,500ドル前後の高値水準を維持している。当面、ドルロングの解消売りが一巡したとの観測も少なくない。その中、本日発表される中国経済指標が改善方向にあるため、中国経済の先行き期待を踏まえて、株式市場が動意づく可能性もあり、基本的には現状レベルからのドルショートは自重することが一考であろう。