夏枯れ相場でポジション調整売り優先!反動買いに注視?
特筆すべき材料のない中、週明けの為替相場は夏枯れ相場の影響もあり、一進一退を繰り返している。相対的に米雇用統計の冴えない結果を受けて、米金融緩和の縮小時期をめぐる不透明感を背景にドルを積極的に買いにくい相場環境にあり、総じて、ドルロングを手仕舞う動きが優先されている。
一方、ドル円は98円前後で試行錯誤が続く中、徐々に上値の重さが意識されているが、日米金利差拡大を背景に、更に下値を探る難しさがあり、過度な円高期待は一服している。ただ、シカゴIMM通貨先物市場における円ショートが依然として、8万枚台の警戒水準に位置しており、また、豪州の更なる利下げ観測を背景に、豪ドル円ロングの解消売りが先行しているため、当面、ドル円の戻りは限定的にならざるを得ないだろう。
他方、ユーロドルはドルロングの解消売りに助けられて側面もあり、1.32台では底堅い展開になっているが、依然として、ECBによる利下げ観測は払拭できておらず、ユーロ独自の買い材料は皆無に等しい状況であり、段階的に1.33台の上値の重さが意識されているため、同レベルからのロングは自重し、戻り売りを優先することが一考であろう。