米雇用統計への期待高まる!ドル円100円台復活?
昨日発表された米新規失業保険申請件数やISM製造業景気指数が事前予想を上回る内容を好感される中、ISM指数は雇用指数をはじめ各構成項目が2011年4月以来の高水準となったことを背景に7月米雇用統計への期待感が強まる中、ドル全面高の展開になっており、ドル円は99円台半ば近辺まで上昇を速めている。今晩の米雇用統計の結果次第では、再度ドル円100円台が意識されている。
一方、ECB理事会において政策金利は事前予測通りに据え置かれたが、その後の記者会見で、ドラギECB総裁はユーロ圏の基調物価の上昇圧力、引き続き抑制される見込みであり、長期に渡り金利は現水準かそれを下回る水準。金融政策スタンスは、正当化される緩和の程度を維持する方向にあり、金融政策スタンスは、年後半と2014年の回復を支援、ユーロ圏の経済リスクは引き続き下向きと指摘した上、流動性は引き続き潤沢にし、短期金融市場の利上げ期待は正当化できない旨を強調し、次回会合以降での金利引き下げが視野に入りつつある。その中、ユーロドルは終始軟調に推移、一時1.32割れへとポジション調整売りが優先されている。
他方、NYダウ平均株価が順調に推移する中、米国債利回りが2.7%台まで上昇、日欧との金利差拡大を背景に、再度ドルロングを形成しやすい相場環境にある。もう一段のドルの買戻しも予想されるだけに、米雇用統計を見極めるまではドルショートは自重することが賢明であろう。ただ、米雇用時計の改善期待が折り込まれつつあるだけに、過度なドル高期待も自重局面にあり、ドル円100円台およびユーロドル1.31前後では一旦清算することが一考であろう。