FOMC待ちもサプライズは期待薄!?
本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や明日の欧州中央銀行(ECB)理事会、そして、週末の米雇用統計が相次ぐ中、市場では様子見ムードが広がっており、為替相場は小幅なレンジ相場を強いられている。
一方、連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入縮小に踏み切る時期に関しては、未だに見解が分かれているが、本日のFOMCでは金融政策の据え置きが有力視されている以上、9月の段階では時期尚早との見方が先行しているため、今回のFOMCにおいて、サプライズ的な動きは望めそうもないが、ポジション調整主体の展開であり、当面、相場が動意づいてからの始動することが得策であろう。
他方、相対的にドルロングの解消売りが一巡したこともあり、ドルを買い戻す動きが優先されつつある。その中、ドル円は98円を回復しているものの、98円台半ば前後ではポジション調整や実需売りが控えており、戻りも限定的と言わざるを得ない。そして、ユーロドルも瞬間的に一時1.330台乗せに成功したものの、特筆すべき独自の買い材料が見当たらず、達成感も踏まえて失速気味に1.32台前半まで急落するなど、依然として、神経質な展開を余儀なくされている。当面、FOMCの発表までは狭いレンジ幅での攻防が予想されるため、直近のレンジ幅で売買を模索するしか妙味はないだろう。