様子見気分一色!直近のレンジ幅で逆張り待機?
本日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)やECB理事会、そして、週末の米雇用統計などの重要イベントを控える中、市場参加者の夏季休暇入りも加わり、市場は相対的に様子見気分が漂っている。昨日発表された米6月中古住宅販売保留件数指数が予想ほどの落ち込みではなかった一方、米7月ダラス連銀製造業活動指数は弱い内容となるなど強弱まちまちの結果であり、ドル円およびユーロドル共に小幅なレンジ相場と化している。
一方、ドル円は、日経平均株価は昨日の大幅安を背景に軟調が懸念されるが、NYダウが小幅な下落にとどまっているため、ある程度の反動が期待されており、円を積極的に買い上げる機運には至っていないが、引き続き円ショートの膨らみがあるため、戻りも限定的と言わざるを得ない。
他方、米10年債利回りが2.60%まで回復したこともあり、市場はややリバウンド気味にドル買いを誘発している。その中、ユーロドルは1.33ドル目前で失速しているが、足元では米連邦準備制度理事会(FRB)が明日にでもFOMCにおいて、低金利政策を改めて強調するとの観測もあり、ドルの戻りも限定的になっている。ただ、ECBの利下げ観測も払拭できておらず、持ちつ持たれつの相場環境にあるため、当面、直近のレンジ幅で対応することが一考であろう。