イベント目白押しで調整色強まる!?
今週のFOMCに注目が集まる中、先週発表されたミシガン大消費者信頼感指数(確報値)は予想を上回る上方修正だったものの、米10年債利回りがやや低下したことを受けて、ドルロングの持ち高調整売りが優勢となり、ドルは主要通貨対して全面安の状況に陥っている。ドル円は一時97円台に突入、そして、ユーロドルも1.33台に迫る展開を見せている。
一方、FOMCにおいては、量的金融緩和の縮小時期について何らかの方針を打ち出す可能性もあるが、今回はバーナンキFRB議長の記者会見がないため、市場では大きな政策変更は無いとの見方が大勢を占めている。その中、今週はECBの政策金利や米雇用統計などの重要指標が目白押しであり、市場はとりあえずドルロングや円ショートの積み上がりを解消する動きに傾斜している。
他方、IMFは2013年の米財政赤字削減は急過ぎる面もあり、中期的潜在成長を弱めるとし、長期間の異例の低金利は意図しない結果をもたらし、FRBは出口戦略に向けた金融政策、には大きな困難を伴う旨を指摘している。また、米ドルは少々過大評価ぎみあることにも言及していることもドル売りを誘引している。