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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

為替も”ところてん方式”

先週の『あるある大辞典』の放送で寒天がテーマに取り上げられた。勿論カローリゼロの食品であることは知っていたが、血糖値・コレステロール・血圧、そしてダイエット効果も抜群?となれば、悩みを抱えている者達はトライしたい気分になるのが人の道。

執筆活動は運動不足がてき面であり、楽して痩せるにはと、体系の似ている娘のことも心配して、早速ス−パーまで買出しに行ったが、恐ろしいほどの人気で、スーパーの売り場には寒天の姿かたちも見当たらない。まあ1週間も経てば買占めも終ると思ったが、未だに本物の寒天はなく、粉末のみが売られていた。インターネットで調べると入荷まで2週間待ちとテレビの力には恐れ入るが、健康商品ブームが続く限りは、日本人の寿命は延びるばかり、男はさて置き、女性平均寿命90歳になる日も近いかも。ところてん方式であると女性の平均寿命延びれば、男性の寿命は短くなる。
●ところてんと寒天の相違をご存知ですか。ところてんと寒天の原料は、同じものなのですが、寒天とはところてんから偶然に出来た産物で、ところてんの残りを屋外に捨てたところ、外が厳寒でところてんが凍ってしまい、そのうち水分が抜け、乾燥して出来た干し物が寒天の由来らしい。早速カルピス味、ようかん、フルーツ入りの杏仁豆腐もどきを作ってみたが、やはり酢醤油が一番でしたね。ダイエットを気にしなければ“あんみつ”もいいですね。
▼為替もドル円が110円に届かず、ユーロドルも1.200割れは厳しい段階であるが、方向感は全くありません、米経済指標もどこまで信頼できるか、金利上昇に赤信号が灯れば、更に長期金利の低下も余儀なくされ、FRB議長の舵取りにも支障をきたす、ユーロ経済もEU憲法の登場でますます景況感も落ち込む一方であるが、信号で例えれば赤はユーロドル、黄色は米ドルそして円が青にもみえる。いずれも点滅中である。
ところてん方式であれば、大量の水分を含んでいれば、スムースに押し出されるのだが、乾燥した寒天が入り交ざっていると出るものも出なくなる。水分補給を急ぐ必要があるが、石油に取り付かれている間は3大通貨も乾燥気味、乱高下は避けられない構図が待っている。水気の最も含んだ通貨を選べば、勝利に繋がる。
円が一番水気があると思われるが、アメリカと中国の塩分も含んでいると塩抜きしないと使い物にはならない。
いずれにしても、急ぐ段階ではなくじっくり結果を見てからの始動が良策であろう。


プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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