次なる材料探し!直近のレンジでじっくり待機?
昨日のNYダウが反落したことを受けて、本日の日経平均株価も軟調が予想される中、経済協力開発機構(OECD)が世界のGDP伸び率の見通しを3.1%とし、昨年11月見通しの3.4%から引き下げると同時に、世界経済見通しの中で、2013年の中国の国内総生産(GDP)成長率見通しを従来の8.5%から7.8%に下方修正したことから世界的な景気減速懸念が重荷になっている。
一方、株安によるリスク回避の動きから円を買い戻す動きが強まる中、相対的に、市場の関心はドル円105円に対する高値感を踏まえながら、徐々にドル円100円割れへの警戒意識が高まりつつある。当面、ドル円の上値は限定されるが、ただ、米10年債利回りが一時1.23%まで上昇するなど、日米金利差が拡大傾向にあると同時に、NYダウ平均が下げ幅を縮小しているため、ドル円の下値も限定的と見なした方がリスクは軽減されるだろう。
他方、ユーロドルは、特筆すべき材料のない中、ドル売りの流れを引継ぎ、一時1.30台を窺う展開を見せているが、その後、コンスタンシオECB副総裁が中銀預金金利のマイナスへの引き下げはまだ決定していないが、技術面での用意は整っており、銀行への事前通知が必要と述べたことが意識され、依然として、マイナス金利導入に対する懸念を払拭できず、ユーロの上昇を阻んでいる。
いずれにしても、本日も引き続き株価動向を注視しながら売買を模索するしかないが、ドル円は100.50〜102.00円、そして、ユーロドルは1.2850〜1.3000のレンジ幅を重視し、同ベルからのナンピン売買でジックリ待機することを勧める。