米出口戦略で一歩リード!ドル堅調地合い?
米国休場明けの米消費者信頼感指数が76.2と予想 71.2 を大幅に上回り、約5年ぶりの水準に上昇したことや、S&Pケースシラー住宅価格も10.87%と予想10.20%を上回り、懸念されていた住宅関連市場が堅調だったことから、米経済の先行き期待が高まる中、NYダウは続伸し、ドル全面高の様相を呈している。その中、米格付け会社フィッチは最近の一部地域の米住宅価格上昇はファンダメンタルズと比較して上昇スピードが速く、場合によっては失速、もしくは再度下落する可能性と警鐘を鳴らしており、更にドルを買い上がる機運には至っていない。ただ、米10年債利回りが2.16%まで上昇しており、日米金利差拡大を背景にドル円は102円台で底堅い展開になっている。反面、株価の堅調にもかかわらず、ドル円103円台が重石になっている経緯があり、一方的な上昇にはなりにくい側面がある。
一方、NYダウは1週間ぶりに過去最高値を更新、そして、一連の米経済指標がリーマンショック後の水準まで戻しており、市場は米金融緩和QE3への縮小期待は高まりつつある。総じて、米国の出口戦略が現実味を帯びており、相対的にはドル高・円安志向が再び強まっている。
他方、ユーロドルはドル高に圧された格好で伸び悩んでおり、依然として、株価や日米の為替動向に左右される展開が予想されるが、1.28前後では値ごろ感の買戻しも散見されており、過度なユーロ安は自重局面にある。