株価動向で試行錯誤!ドル円底堅さ取り戻す?
昨日は英米場が休場の中、東京株式市場が乱高下するなど、為替相場は依然として不安定な展開を強いられている。そして、株式市場の波乱含みの展開を背景に、市場の一部では早くもドル円100円割れへの警戒感も強めている。
一方、IMM通貨先物市場においても、円ショートが9万5千枚台にまで膨らんでおり、相対的に円を買い戻す動きが強まっているだけに、上値は限定的のみなしたほうが無難であろうが、ただ、ドル円100円割れともなれば、日本経済回復期待が削がれる関係上、日本政府としても、アベノミクス効果の腰折れを防ぐためにも、何らかの方針を打ち出す可能性から安易な円買いは自重局面にあり、当面、ドル円102台以上からの戻り売りに専念することが一考であろう。
他方、ユーロドルは1.29台前半で終始小幅なレンジ相場と化しているが、市場全般が円相場の動向も含めて、株式市場の成り行きに委ねられている感が強く、また、ユーロ主導の展開ではないだけに、当面、1.2850〜1.3000のレンジ幅で売買を模索することが得策であろう。
いずれにしても、為替市場は株価動向を睨みながらの展開が予想されるが、次なる材料待ちの段階であり、相場が大きく動意づいてからの逆張り姿勢で臨むことが賢明であろう。