外国為替取引ニュースサイト

  1. トップページ
  2. >コラム・レポート
  3. >鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー
  4. >もみ合い相場継続中!レンジ拡大で逆張り待機?

コラム & レポート

バックナンバー

鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

もみ合い相場継続中!レンジ拡大で逆張り待機?

NY株式市場はダウ平均が連日のように史上最高値を更新している警戒感もあり、前日比26ドル安となったが、終値では、依然として、1万5000ドル台をキープしている。また、発表された米小売売上高は予想を上回り、一時ドル買いの動きは優勢の中、ドル円は再度102円台前半まで上昇したものの、利益確定売りに圧された格好で上値の重い展開を強いられ、もみ合い相場と化している。

一方、ユーロドルはキプロス支援融資の第1弾である20億ユーロの拠出を実施したことが明らかとなる中、レーン欧州委員が次のトロイカのギリシャに対する行動は数週間以内に行う旨が発表されたことを受けて、ユーロは底堅い展開をみせ、一時1.3000ドル台まで上昇したが、その後、アスムセンECB理事が先にショイブレ独財務相が示した銀行同盟に対する提案に対し否定的な見解を示したことが重石となり上げ幅を解消するなど、ドル高・円安に挟まれ小康状態に陥っている。

他方、豪ドルが対米ドルで1.000割れへとストップロス売りを巻き込み下げ足を速めているが、統計的には、ドル円相場を下回った場合ともなると戻りも早く、下値は限定的の判断するのが無難であろう。いずれにしても、ドル円が底堅い相場環境にあるだけに、ドル円と豪ドル円の乖離幅が1円以上広がれば、ドル円ショーと豪ドル円ロングを併用することが一考であろう。


プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

ニュースクラウド