もみ合い相場継続中!レンジ拡大で逆張り待機?
NY株式市場はダウ平均が連日のように史上最高値を更新している警戒感もあり、前日比26ドル安となったが、終値では、依然として、1万5000ドル台をキープしている。また、発表された米小売売上高は予想を上回り、一時ドル買いの動きは優勢の中、ドル円は再度102円台前半まで上昇したものの、利益確定売りに圧された格好で上値の重い展開を強いられ、もみ合い相場と化している。
一方、ユーロドルはキプロス支援融資の第1弾である20億ユーロの拠出を実施したことが明らかとなる中、レーン欧州委員が次のトロイカのギリシャに対する行動は数週間以内に行う旨が発表されたことを受けて、ユーロは底堅い展開をみせ、一時1.3000ドル台まで上昇したが、その後、アスムセンECB理事が先にショイブレ独財務相が示した銀行同盟に対する提案に対し否定的な見解を示したことが重石となり上げ幅を解消するなど、ドル高・円安に挟まれ小康状態に陥っている。
他方、豪ドルが対米ドルで1.000割れへとストップロス売りを巻き込み下げ足を速めているが、統計的には、ドル円相場を下回った場合ともなると戻りも早く、下値は限定的の判断するのが無難であろう。いずれにしても、ドル円が底堅い相場環境にあるだけに、ドル円と豪ドル円の乖離幅が1円以上広がれば、ドル円ショーと豪ドル円ロングを併用することが一考であろう。