もみ合い相場継続!ドル円100円&ユーロドル1.300に値ごろ感?
依然として、ドル円は100円が射程圏内にあるものの、相対的に方向感に欠ける展開を強いられている。その中、3月の米耐久財受注額は前月比5.7%減と市場予想の平均を下回り、米国経済の先行きを不安感が高まり、円買い圧力が徐々に増しつつある。
一方、短期筋としては、先週ドル円100円トライに失敗した経緯があるため、再度100円トライを仕掛けづらい展開は否めないだろうが、反面、以前のような実需や利益確定売り、そして、オプションの防衛売り圧力が弱まっているため、新たな円売り並びにドル買い材料が浮上すれば、一気に100円台への可能性は残されている。ただ、反動売りにも注視せねばならず、ドル円99円台半ば前後で探り合いの状態が続いている。
他方、ユーロドルは4月のIFO経済研究所の独業況指数が104.4と2カ月連続で低下したことを受けて、ドイツ経済の先行き懸念や欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観測が広がる中、一時1.29台半ば近辺まで下落したが、その後は、イタリアの政局不安が収拾されるとの楽観論が浮上するなど、ユーロドルは1.30台を回復しているが、依然として、方向感に乏しい調整売買が継続されている。
ただ、市場心理としては、ドル円100円、ユーロドル1.300、そして、ユーロ円130円と切りの良い数字であり、総じて、どちらにもポジションを傾けづらい状況にあり、相場の動意付けを待ってからの始動が賢明であろう。