ドル円100円仕切り直し!底堅い展開継続?
週明けの米中古住宅販売件数や企業決算が冴えない結果となり、NYダウが軟調に推移する中、ドル円は節目である100円に届かず、失望売りを伴いながら、一時99円割れするなど見切り売りが先行している。ただ、NYダウが前日比19ドル高と持ち直しており、また、先のG20における円安容認姿勢との見方を背景に、ドル円は99円割れでは下げ渋っている。
一方、日本生命保険が公表した2013年度運用計画で、国内の低金利傾向が続く場合は超長期国債などの残高増加を一時抑制する一方、その分をヘッジ付き外債、社債、貸し付けなど短期の投融資に振り向ける方針を示している。既に生保会長が同様な見解を述べており、相場への影響は限定的であるが、為替レートの予想に関しても言及、ドル円は98円、ユーロ円は127円など、円相場の下支え要因になる可能性があり、過度な円高局面は望めない外部環境にあるだろう。
他方、ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)の政策当局者は経済成長を押し上げるために利下げを実施する可能性を示唆したことから、上値の重い展開を強いられている。その中、ドル円が下落すると共に、ユーロ円が軟調に推移していることもユーロドル売りを誘引しているものの、1.3000割れには至らず、依然として、1.30台半ば前後で試行錯誤が続いている。