円安トレンド終焉!戻り売り優先?
中国のGDPが前年比7.7%増と市場予想の8%増を下回ったことで中国経済成長の減速懸念が深まる中、ボストンマラソンのゴール付近で爆発があり、テロに対する警戒感が重なり、NYダウ平均株価が265ドル安と大幅続落し、市場はリスク回避の動きが急ピッチで進行している。
一方、ドル円は先週末の流れを引き継ぎ、ポジション解消売りを主体に下落基調を強めており、一時95円台へと全面高の様相を呈している。先の日銀金融政策決定会合以来、大胆な金融緩和策を追い風にして、ドル円は92円前後から一方的に円売り志向が強まる中、100円目前まで上昇していたが、チャート上では半値戻しのレベルまで接近している関係上、過度な円高は望みにくいだろうが、反面、市場の関心は早くも節目である100円から95円へと移行しつつあり、円安トレンドが終焉を迎えつつある。
他方、NY原油先物は88.71まで下落、そして、NY金先物市場においても、1361.10と9%程度下落するなど、市場は緊張感を高めている。株式市場への影響が避けられない相場環境にあり、もう一段の調整売りを想定したポジショニングが必要であろう。相場が落ち着きを取り戻すまでは、常に少な目の売買で対応することが賢明であろう。