天気予報と為替予測 ドル円の下落確率は83%?
『為替予測の当たる確率は何%でしょうか。』と問われると複雑な心境になりますね。
1勝9敗でも勝てるし、9勝1敗でも負けるとも豪語したいが、現実的な話ではありませんね。
因果関係は全くありませんが、天気予報の当たる確率を調べたところ、TVでお馴染みの森田さんによると、気象衛星を使うことにより、当たる確率は抜群によくなり、「きょう」「あす」といった短期予報では、約83%の確率で当たっているそうです。
しかしながら、天気予報の適中率というのは「雨が降るか降らないか」という点だけを見ているので、晴れや曇りなどは加味されていないそうです、降水確率30%なら、雨が降ってもカンカンに晴れても天気予報は当たっていることになりますが??????
週間予報は、易者のように、当たるも八卦、当たらぬも八卦と言われており、長期予報に至っては無責任情報の世界と言われているようです。春や秋は高気圧と低気圧が交互に通るので天気が変わりやすく、予報がはずれて当然らしいですよ。春の為替予測に通じるものがありますね。何時なんどき雷が落ちるかもわからない相場ですので、それなりの用意周到が必要ですね。
▲日本政府が月例経済報告として、景気拡大はバブル期を越え着実に回復していると発表したが、一方では、各要人の見解にも矛盾点が多く見られる。1)いざなぎ景気(57ヶ月)は軽く超えるがデフレ脱却宣言は出来ない。2)長期金利が上昇しているがゼロ金利を解除することはできない。3)円高は好ましくないが日銀介入操作は出来ない。
現状では米欧の顔色を窺いながら、静観するしか策はないのが、日本経済の台所事情とも言える。為替市場も米欧主導ともなれば、更なる円高局面は覚悟しなければならないが、人民元の切り上げが実施されるまではドル円110円前後を維持したいのが日本政府の円高容認でもあり、当局の介入操作には限界があるため、現状の110円前後で推移することが重要であり、今後ゼロ金利解除と人民元切り上げが実施されても、ドル円100円割れは回避できる状態になり、輸出企業の採算分岐点である105円前後にとどまるシナリオも考えられる。総じて、日米欧とも自国通貨高を嫌う以上は、貿易不均衡を訴える米欧とのバランスを考えても、円に対する重圧が増すと見るのが順当であるが、売り急ぎには要注意である。
▲昨日からの一連の動きを見ても、ストップロスを意識した攻防でもあり、本日も110円前後の攻防となると思われるが、材料探しの相場だけに、一時的には上下動するであろうが、値ごろ感の買いと売りが交錯しており、109円台前半の買いと110円台での売りが大勢でもある。同レベルの売買に徹することが賢明であろう。
ユーロドルも上昇基調とは言いながらも、昨日の独ZEW景況感の落ち込みもあるように、ユーロ圏の景況感がまちまちでもあり、各国要人発言もECBの利上げには肯定的であるが、潜在的な不協和音は払拭できず、ユーロドルの上昇にも一服感は否めない。1.28割れの買いと1.2900前後の売りであれば、リスクも限定的と判断し、同レベルの売買を推奨する。
一部本日の為替レポートから