米ドルは買われすぎ?判らない時は一眠り!
当日はギャンブル嫌いの女房を前にして、TV観戦となったが、気づかれないように笑いを堪えるのに一苦労であったが、さすがに1着から3着まで当てると、誰かに言いたくなるのがギャンブル後遺症。女房には言えないので、ブログを借りて一言書きたくなってしまった次第である。ご勘弁ください。
しかし、予想外の金銭を手にすると、気が大きくなるのが人間の常であるが、珍しくも女房殿が扇風機を欲しいと申すので、お安い御用と近所のコジマ電気へ出向いたが、女房は洗濯機売り場に直行、話が違うではないか、確かに今使用している洗濯機も10年以上は経過しており、老朽化してはいるが、未だ使える。要は最新式のドラムの洗濯機が目あてらしく、扇風機はそっちのけ状態で店員に根掘り葉掘り聞いている。 結局は熱意にまけて、大船に乗ってしまい、万事休すと相成ったしだいです。良いことは長く続かない。結局手元に残ったのは1万円と4千円のみ。扇風機と洗濯機であぶく銭はほとんど残らなかったが女房のご機嫌取りも4年に一度ぐらいは必要かと自らを慰めるしかないですね。入れば出てゆくバランス感覚を重視すれば、そろそろ米ドル重視にも不安感が漂いますね。買われすぎの材料が如何にも寂しく、警戒レベル達していることは間違いない。
●今週も米経済指標が目白押しであり、米ドル買いが持続されるためにももう一押しが必要であるが、米貿易収支の赤字が事前予測よりも改善されたとは言え、決して良好な数字とは思えない段階であり、気の許せないマーケットが待ち構えている。
ユーロ圏の経済基盤に問題が生じている以上は米ドル買いが優先されることも頷けるが、今週は個々の指標を見る限りは際立ったものがないものの、現状の米国経済の実体を表す、経済指標が矢継ぎ早に発表されるため、今後の米金利の動向を占う意味でも重要な週となるであろう。
先週末の米貿易収支も予測よりは良かったとは言え、楽観視される数字とは言えず、米雇用統計の悪化も控えている現状に米ドルの力強さも感じられないのが実情であろう。しかしながら、マーケットは依然として、ユーロ経済の後退懸念が浸透しており、米ドル買いが優先され、引きつられて円安傾向が拡大しているが、対ドル円と対オセアニア通貨の現象が示すようにユーロ圏以外の高金利通貨に集約されている。
●米国の長短金利の謎が更に増すことも予想され、最終的には長短金利のフラット化がもたらす景況感が住宅バブルにも波及していることは否めず、長期金利の上昇がいずれはバブル崩壊に繋がることは必至であり、FRB議長としても、ユーロ経済の後退により、一時的には米ドルへ還流しても、長期金利の低下は、財政的には歓迎されるところであるがリスクだけでは米国債購入にも魅力が乏しいのが現実なのかもしれない。また中国の外貨準備高の純増が米国債の購入へと繋がるが、常に米国債売却が背景になる状況は米国にとっても好ましくはなく、米ドル離れが一気に進む可能性も共存している。
●人民元の切り上げ問題も、貿易不均衡を前提に中国に圧力をかけているが、米国のエンジンを再生させるためには古びた潤滑油(日本)よりも新鮮な潤滑油を取り入れることが強い米国を維持できるのかもしれない。5円前後の円高、円安で驚く米国ではなく、米国先導の為替相場が常に米経済を豊かにするという構図なのであろうが、相手が中国だけに謎が謎を呼ぶ展開が増えつつある。今週は米ドルの底堅さを確認できる週とは思えないが、流れが米?買いに走っているだけに慎重に見極めたい週である。