超閑散・微調整に終始?
イースター休暇入りで市場参加者が減少する中、ユーロは欧州情勢への根強い警戒感から終始弱含みの展開を強いられている。また、ドル円はリスク回避と大胆な金融緩和策を挟み、94円前後で右往左往しているものの、総じて、閑散な相場展開になっている。
一方、総長に3月調査の日銀短観が公表されており、大企業製造業の業況判断DIがマイナス8と3四半期ぶりに改善、そして、先行きもマイナス1と改善が見込まれているが、市場の反応は限定的になっている。来る3日~4日には新体制下で初めて日銀金融政策決定会合が開かれるため大胆な金融緩和策への期待は増しているものの、既に織り込み済みとの思惑もあり、市場は総じて反応薄になっている。
他方、米国では、週末に3月米雇用統計など重要経済指標が控えており、そして、欧州圏では、4日に欧州中央銀行(ECB)理事会が開かれるなど、日米欧で重要イベントが目白押しである関係上、相対的に市場参加者の動きは制限されていると言わざるを得ない。
その中、ユーロドルは、キプロス情勢への懸念に加えて、イタリアでは連立政権樹立へ向けた協議が物別れに終わったことを受けて、来週のECB理事会において、一部では利下げ観測が燻っていることもユーロ売りに弾みがついている。ただ、総じて、ユーロの売られすぎの兆しがあり、更にユーロ売りを促進できるかは懐疑的になっている。