見極めの時!相場の動意を待ってから始動?
ユーロ圏の景況感指数が軒並み悪化する中、ユーロは主要通貨に対して全面安の状況を作り出している。本日も独第四四半期GDP・確報値、独2月IFO景況感指数などの発表が予定されているが、相対的な警戒感は根強く、リスク回避志向を背景に、ユーロドルは一時1.31台半ば近辺まで下落、投機筋の戻り売りやポジション調整に圧される格好で上値の重さが意識されている。
一方、ドル円も円安の流れが一服する中、一時93円割れ、そして、クロス円もドル買いの影響を受けて、終始軟調に推移するなど下値圧力が増している。本日は主な指標発表予定もない中、本日から始まる日米首脳会談、そして、週末にかけての日銀総裁人事の動向や政局不安を抱えているイタリア総選挙などに注目が集まるが、総じて、見極めのときであり、積極的なポジションを仕掛けづらい相場環境は否めないが、相場が大きく動意づいてからの始動が賢明であろう。
他方、日米首脳会談ではTPPや,尖閣諸島問題、そして、普天間問題などが焦点になるであろうが、金融政策に関しては、デフレ脱却に向けて、支持される公算が高く、引き続き円安の黙認姿勢が有力視される反面、リスク回避による円買い志向で相殺される可能性は高く、当面、92.00〜94.00のレンジ幅で推移すると見なしたほうが無難であろう。