ドル円80円台への足固め!いばらの道?
来週の日銀決定会合での追加緩和期待も高まる中、ドルの買い戻しと共に円売りの動きが優勢になっている。昨日発表された米9月耐久財受注や新規失業保険申請件数の概ね改善される中、米10年債利回りは1.8%台、そして、2年債も0.3%台を回復していることなどが好感され、相対的にドル買いのフォローになっている。それ故に、ドル円80円台が定着化するかに注目が集まっているが、ただ、過熱感を示すRSIが75に迫っている関係上、過度な円安期待には警戒が必要であろう。
一方、日銀の追加緩和の内容については、資産買い入れ基金を10兆円以上の規模に増額する可能性や、短期・長期国債の増加、そして、リスクの高い資産(ETF等)の買い入れの増額などが検討されることが伝えられており、当面、30日の金融政策決定会合までは円安をサポートする可能性が高いだろう。ただ、引き続き80円台では利益確定売りや実需売りが控えており、80円台半ば越えがネックになる可能性が高く、同レベルでは一旦清算することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは米格付け会社S&Pが仏大手金融機関であるBNPパリバの格付けを引き下げ、そして、クレディ・アグリコルとソシエテ・ジェネラルの見通し引き下げるなどのネガティブな材料が散見される中、格付け会社フィッチによる米格下げの噂が広まっていたが、同社は改めて2013年終盤までは格付けを据え置くことを発表したことを受けて、ユーロドルは1.300台の上値の重さが再認識される中、1.29台前半まで下げ足を速めている。