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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドル円78円台ではショート自重局面!ユーロ1.300近辺で戻り売り優先?

昨日発表された米ADP雇用者数やISM非製造業景気指数が予想を上回ったことから、週末の米雇用統計への期待が高まると共に、市場におけるドル買い流れが継続、ドル円は78円台半ばまで回復するなど下値は日増しに限定的になっている。ただ、一気に79円台を窺う展開には至っておらず、あくまでも欧州財政危機を横目に睨みながらの上昇局面になっている。

一方、ラガルドIMF専務理事はスペインが求めれば、IMFは様々な方法で支援可能と指摘、例えば、資金支援を行わず、スペインが欧州諸国と合意した改革を単に監査・監督するといったことができるとし、その上で資金支援を行うことも可能と依然として前向きな考えを示しており、スペイン当局の判
断に委ねられていると言わざるを得ない。

その中、ユーロドルは相変わらず1.2900前後で試行錯誤が続いているが、依然として、スペイン政府による支援要請へ期待と不安が渦巻いているだけに、短期筋としても、難しい選択肢を迫られている。総じて、安易にポジションを取りきれない相場環境にあるため、依然として、一触即発の相場展開に晒されていると解釈できるが、当面、1.2800〜1.30000のレンジ幅で対応することが得策であろう。


プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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