再度レンジ相場へ逆戻り!見極めの時期到来?
日銀は昨日の金融政策決定会合において、資産購入の10兆円拡大を発表する中、先のECB理事会の無制限の国債購入やFOMCのQE3発表などを背景に、相対的に円売りが加速していた矢先であったが、ドル円79円台では利益確定や実需売りに圧された格好で上げ幅を解消している。
一方、日米欧中銀による金融緩和策が一応出揃うと共に、市場には材料出尽くし感を踏まえて、市場全般が調整色を強いられていると言わざるを得ない。ユーロドルは一時ストップロスを巻き込みながら、1.31台半ば前後まで急ピッチに上昇場面も見られたが、相変わらずスペインの財政要請問題がギクシャクしている関係上、ユーロの買われ過ぎの兆候があると共に、ユーロショートの調整買い一巡したことから、市場は、再び、ユーロの戻り売りに傾斜しており、ユーロドルは一時1.300割れの展開を見せるなど、相場全般が試行錯誤の段階に陥っており、積極的にポジションを取りづらい相場環境に直面している。
他方、商品市場においても、調整色が強まっている。その中、原油価格の急落が目立っているが、在庫が3月以来の大幅急増になったことが急落材料であるが、徐々にドルを買い戻す動きも強まりつつあり、不安定な為替相場の見直し時期に差し掛かっている。
本日は、新規失業保険申請件数や9月フィラデルフィア連銀景況指数などの発表が予定されているが、相場を動意づけるには迫力不足であり、当面、材料難を背景に、ユーロドルは1.2900〜1.3150、そして、ドル円は78〜79円のレンジ幅で売買を模索することが一考であろう。