見極めの時期も足踏み状態!じっくり待機策賢明?
米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長の講演を控えて手控えムードが広がる中、昨日発表された6月S&Pケースシラー住宅価格指数や8月消費者信頼感指数による予想に対してまちまちな結果を受け、NYダウ平均は寄り付きから前日終値付近での推移を続けており、総じて、積極的に動きにくい相場環境にある。
一方、ここ最近の原油価格の上昇を受けて、米ドルは対主要通貨で終始軟調気味に推移しているが、G7財務相は原油高に対して、緊急の共同声明を発表、必要に応じて戦略石油備蓄の協調放出を固める方針を示唆しており、ドルを加速的にショートに転じる機運も失せつつある。
他方、フィッシャー・ダラス連銀総裁はFRBの次の動きを巡る協議は継続中であり、直近のFOMC以降の経済指標はまちまちであることからも、予め筋書きがあるわけではなく、追加緩和は依然決定されていない旨を指摘している。市場の一部では、週末のバーナンキFRB議長の講演内容に関しての関心も萎えつつあるとの声も少なくない。
本日は米第2四半期GDP・改定値が発表されるが、概ね方修正される見通しであるが、その後発表される米地区連銀経済報告(ベージュブック)に関する内容次第では、バーナンキ米FRB議長の講演にも影響を及ぼす可能性もあるだけに、やや市場の注目度は強まっているが、相対的に方向感を見出せる状況には至っておらず、当面、ポジション調整主体の展開が予想される。