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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドル過小評価加速!ドルショートに緊張感あり?

今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年7月26日(日)

景気回復期待を背景にリスク回避志向が後退、株式市場が堅調に推移している。先週来からのドル安と円安の流れを引き継いではいるが、相対的にドルが過小評価の段階にあり、レベル的には高水準のドル安相場に直面している。
同時に円相場はドル円95円前後で均衡状態にあるが、ドル安に伴うクロス円買いが加速しており、過度なクロス円ロングは自重局面に移行している。
●主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)においては、ドル円は安定的に推移しているが、ユーロの強さが際立っており、1.42台からはナンピン売りを導入できる状況にある。1.4300前後の損切りを前提に1.4000割れから利食いシナリオで臨むことを勧める。
●オセアニア通貨裁定取引は、乖離幅14円台から15円台に復帰しているが、日足と週足チャート比較でねじれ現象が生じており、強い売買シグナルは発生していない。13円台では豪ドル買い/NZドル売り、16円台では豪ドル売り/NZドル買いに焦点を当てて臨むことが賢明であろう。
る。
●欧州3大通貨は、対ドル相場では軒並み上昇しているが、同時に、ユーロ、ポンド、スイス3通貨が足並み揃えた状況であり、強い売買シグナルは発生していない。次の展開を見てからの始動が賢明である。

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ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0433→−0.0386
A)1÷1.4209=0.7038(B)100÷134.70=0.7524(A−B=−0.0433)
先々週の強めの買いシグナル92.50円から様変わりしており、95円台ではポジション解消レベルにあるが、先週の弱めの買いシグナル94.25円に続いて、今週も弱めの買いシグナル94.80円が点灯している。尚、週足チャートにおいては強めの買いシグナルゾーンにあり、98〜100円までの上昇余地を残している。(売りターゲット95.00〜96.00)

ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅33円 現状乖離幅 38.65→39.90円
先週の強めの売りシグナル1.4101から更に上昇しており、引き続き今週も強い売りシグナル1.4209が点灯している。週足チャートにおいても通常の売りシグナルが点灯しており、1.42台からのロングは自重局面にある。
(買いターゲット1.3700〜1.3800)

豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅27円 現状乖離幅 18.70→17.35円
0.80台では強い売りシグナルが点灯しているが、先週の強めの売りシグナル0.8016から上昇に転じており、今週はかなり強めの売りシグナル0.8176が点灯している。
(買いターゲット0.7500〜0.7650)

NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅42円 現状乖離幅 33.55→32.70円
豪ドル以上に強い売りシグナルが常時点灯しているが、先週の強い売りシグナル0.6440から、今週は危険水域のレベルまで上昇しており、今週は強い売りシグナル0.6551が点灯している。(買いターゲット0.5800〜0.5900)

カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅15円 現状乖離幅 9.85→7.55円
ドルとの相関性が高い通貨であるが、米ドル以上に急速に下げている。先週の強めの買いシグナル1.1167から、今週はかなり強い買いシグナル1.0865が点灯している。(売りターゲット1.1800〜1.1900)

ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅50円 現状乖離幅 59.75→61.00円
1.65台の強い売りシグナルから、一時1.62台まで下落していたが、再び上昇基調に転じており、先週の売りシグナル1.6340に続き、今週も強い売りシグナル1.6435が点灯している。週足チャートにおいても通常の売りシグナルが点灯しており、他の通貨と同様にポンドロングは自重局面にある。
(買いターゲット1.5300〜1.5500)

ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅12円 現状乖離幅 6.75→6.35円
1.08台で買いシグナルを継続していたが、先週から下げ足を速めている。先週の強い買いシグナル1.0771に引き続き、今週も強い買いシグナル1.0718が点灯している。
(売りターゲット1.1200〜1.1400)


オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 14.85→15.35円
先々週から乖離幅14円台で豪ドル円買い/NZ円売りが点灯しているが、再び乖離幅は15.35円まで拡大、豪ドル円買い/NZ円売りを継続しているが、週足チャートでは逆にAUD/NZD売りシグナルが点灯しており、当面14円以下と16円以上での始動が賢明であろう。過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。21.20→23.05→21.70→17.15→15.45→11.65→4.95→7.95→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→12.15→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.55→15.40→15.40→16.50円→16.75→15.60→15.35→16.10→14.00→14.85⇒15.35円

単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*220円以下は円高⇔235円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円と円高局面を継続。4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、6月平均は231.60円、そして7月第1週は221.45円、第2週は227.15円、そして、今週は134.70+94.80=229.50円と円安に振れており、230円台からの売りに妙味が生じている。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離20円 現状乖離幅 21.10→21.10円
0.86台から変化は見られず、先週の様子見0.8630に続いて、今週も様子見0.8646が点灯している。0.85前後の買いと0.87台以上の売りに妙味が生じている。
(様子見)

ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離44円 現状乖離幅 45.40→46.25円
ユーロおよびスイスフランの個々の値動きが激しく、乖離幅は拡大しているが、依然として様子見が続いており。先週の様子見1.5189に引き続き、今週も様子見1.5229が点灯している。(様子見)

ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離64円  現状乖離幅 66.50→67.35円
1.76前後での攻防が続いており、先週の様子見1.7600から変化はなく、今週も様子見1.7614が点灯している。(様子見)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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