売買材料多様化!ジックリ待機策賢明?
予想レンジ
ドル円 109.00〜110.00
ユーロ円 128.80~129.80
ユーロドル 1.1750〜1.1850
豪ドル円 83.30〜84.30
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コロナ禍の中、本邦では年度末決算を前にして、相場全般が調整モードに突入しているが、米国株式市場ではNYダウ平均が前日比453ドル高と史上最高値を更新するなど、天井知らずの相場展開に疑心暗鬼の状態にある。基本的には株価の押し上げ材料としてはワクチン接種で感染拡大が急速に終焉に向かうかであろうが、市場を取り巻く環境は新型コロナウィルスの感染拡大、米中覇権争い、そして、パンデミックによる都市封鎖など、景況感を高めるような材料は皆無に等しく、安易に攻めきれない状況にある。その中、米長期金利の高止まりや、堅調な株価動向を見る限り、相対的にドル買い戻しが優勢になっている。
一方、ドル円は110円に迫る展開ではあるが、シカゴ通貨先物市場で円の売り越しが3月半ば前後から一気に5万3千台まで膨らんでおり、展開的には買われ過ぎの兆候があり、ドル円110円前後では一旦清算入りと見なした方が無難であろう。引き続きレンジ幅ドル円109.00〜110.00を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは欧州圏での相次ぐ都市封鎖を背景に、引き続き戻り売りが優先されている。ただ、悪材料出尽くし感による買い戻しも随所に散見されるなど、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1750〜1.1850を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。