米金利の低下余地は限りなく少ない!ドル売りは一服?
予想レンジ
ドル円 109.70~110.70
ユーロ円 129.50~130.50
ユーロドル 1.1770~1.1870
豪ドル円 81.00~82.00
特筆すべき材料のない中、先週行われパウエルFRB議長の一連の議会証言を背景に金利先高観測がトーンダウンしているが、ミシガン大学消費者信頼感指数の弱い結果も手伝い、相対的にポジションの手仕舞いが急がれている。その中、米10年債利回りが再び1.3%割れまで低下し、市場は潜在的なリスク回避志向を意識せざるを得ない相場環境にある。そして、米国株式市場では金利低下にも関わらず、NYダウ平均は前日比299ドル安と警戒感を強めるなど、やや方向感に乏しい展開ではあるが、今週から始まる東京五輪開催を前にして、相対的に調整色が深まる可能性が高いだけに、引き続き相場が動意づくまではジックリ待機策に務めることが得策であろう。
一方、ドル円は110円前後で一進一退が続いているが、同レベル前後では実需売買を中心に売り買いが拮抗している。現時点では米債券利回りが1.13%割れで推移している以上、拙速的に買い上がる雰囲気は失せている。ただ、低下余地は限りなく少ないだけに、引き続き直近のレンジ幅ドル円109.70~110.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはポンド売りが一服する中、1.18前後でもみ合い相場と化している。基本的には米ドル主導の展開が否めないが、ドル円と同様に、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1770~1.1870を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。