株価反発と中国市場休場で小休止!調整売買主体?
中国経済に対する不安感が増幅する中、相対的に明日の米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から模様眺めの様相を呈しているが、NYダウ平均は値動きがはげしいものの、3日ぶりに前日比293ドル高と反発に転じたことから、ドルの買い戻しが優勢になっている。ただ、世界同時株安への懸念を払しょくするほどの勢いはなく、依然として、マーケットには不安心理が先行する中、リスク回避の動きには敏感に反応する傾向は否めない。引き続き中国経済の動向やFRBの米金利引き上げ時期をめぐり、各市場は波乱含みの展開を余儀なくされている。
一方、ドル円は株価が持ち直した期待感もあるが、不安材料であった中国株式市場が抗日戦勝記念日で休場であることから、中国主導によるリスク懸念は希薄になっている。それ故に、ドル円は買う高期待を踏まえながら、120円台で底堅い展開が予想されるが、引き続き121円前後ではポジション調整による実需や利益確定売りが随所に散見されており、短期筋としても、上値トライには慎重にならざるを得ない相場環境にある。
他方、ユーロドルはドルの買戻しと共に、やや売り圧力が強まり、徐々に1.13台の上値の重さが意識されている。その中、本日のECB理事会及びドラギECB総裁会見において、追加緩和策が講じられるかに関心が集まっているが、現時点では期待と不安が渦巻く中、ある程度の乱高下は想定せざるを得ない状況にある。当面、直近のレンジ幅1.1100〜1.1300を重視し、じっくり待機策が賢明であろう。