「しまったは仕舞え」について
「しまったは仕舞え」は大変有名な相場格言です。もっとも、有名ということは、わかってはいるけれども、実際にはなかなか出来ないからだとも言えましょう。
格言の意味は、相場が自分の予測と違った方向に推移し始めると、出来るだけ早くポジションを手仕舞うことが大事だということです。当初のシナリオとは違った展開となったわけですから、それに気が付いた時点でいち早く撤退することが肝要という意味です。
しかしながら、やはり、言うは易し、行うは難しであり、どの時点で、「しまった」と判断するかが最大のポイントとなります。この判断基準があるかないかが決定的な違いとなるわけです。判断基準があるとした上で、あとは、決断力なり、メンタル部分に移行するわけです。
さて、それでは、この「しまった」という判断基準ですが、私が普段用いている方法を少しご紹介しておきたいと思います。下記の具体例は、基本的に、それまでのトレンドが転換するするタイミングにて生じるサインなり兆候と捉えて頂くと分かりやすいと思います。
1)陽転していた遅行スパン、もしくはローソク足に絡んでいた遅行スパンが陰転した時
2)陰転していた遅行スパン、もしくはローソク足に絡んでいた遅行スパンが陽転した時
3)上昇トレンドにて、それまで上昇していたサポートゾーン下限ライン(赤色スパン)の方向が下を向いた時(スパンモデル)
4)下降トレンドにて、それまで下降していたレジスタンスゾーン上限ライン(赤色スパン)の方向が上を向いた時(スパンモデル)
5)上昇トレンドにて、実勢レベル終値がプラス1シグマラインを下回って引けた時(スーパーボリンジャー)
6)下降トレンドにて、実勢レベル終値がマイナス1シグマラインを上回って引けた時(スーパーボリンジャー)
上記は、私が、「しまった」と判断する時の基準となる「ルール」の幾つかの代表例です。このように、具体的な判断基準があるかどうかが、トレードでは極めて大事な要素だということです。自分の当初の思惑と違う方向に何となく大きく上げたとか下げたからと言って、それまでのポジションを止めようという感覚でトレードしていると、とんでもないしっぺ返しを食らうので気を付けたいものです。
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