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トレードにまつわる人間の感情について

今年最後の投稿となります。

前回、相場は均衡が崩れた方向に動きやすいとご説明しましたが、マーケットの動きとは、そもそも、「人間の不合理な行動」が原因、推進力となって引き起こされていくと考えられます。

「人間の不合理な行動」と言っても、私達が、心の底から湧きあげてくる喜怒哀楽に沿って行動することでもあり、人間らしくもあるわけです。ただ、相場の世界では、この「人間らしさ」が往々にして一見不可解とも言える動きを引き起こしているわけです。

ですから、素直に自らの人間味溢れる行動パターンを認識することも、マーケットの動きを理解する上で大切となってくるわけです。

例えば、トレードに限るものとして、代表的な人間の感情には、以下のようなものが挙げられます。

1)希望=持ったポジションに利益が出ることを望むこと
2)恐怖=損失をこれ以上出せないと恐れること
3)貪欲=もっと稼ごうとポジションを拡大すること
4)迷い=どうポジションを操作したら良いか分からないこと
5)絶望=自分のトレードルールが間違っていると悲観すること

これらの感情が、相場の展開と共に、互いに絡み合いながら、織りなしていき、相場の変化を引き起こしていくわけです。

よく、短期で見たマーケットの動きは「市場参加者のポジションの切り崩し合い」とも言われますが、確かに、強いプレーヤー(Strong hand)と弱いプレーヤー(Weak hand)が混合している中で、それぞれの市場参加者の力量に応じて、ポジション造成、ポジション調整、ポジション手仕舞いが行われていく過程が目の前の相場の動きと言えます。

と言うわけで、マーケットがいわば「心理戦」と言われるのも理解出来ます。その為、マーケットを動かしているこれらの生身の人間の行動の背景(先ほど挙げた人間の感情の種類)を意識しておくだけでも、マーケットが違って見えてくると思います。

そして、マーケットの動きを視覚的に教えてくれるものが「チャート」ということです。つまりは、「チャート」抜きでは、実際のマーケットの動きを把握することは不可能に近いと考えられます。私が「ファンダメンタルズ(不安だメンタルズ)」に基づく分析ではなく、チャートによる分析を重視している理由でもあります。

本年もご愛読して頂きまして、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。2017年が素晴らしい1年になることをお祈りしております。

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[日本取引所グループ]2016年大納会:特別ゲストに伊調馨さん&くまモン

2016年大納会・特別ゲストに伊調馨さん&くまモン

2016年大納会・特別ゲストに伊調馨さん&くまモン


日本取引所グループ(JPX)は2016年12月30日、最後の取引となる大納会を迎え、記念式典を開催。本年の東京会場での大納会は、女子レスリング個人として世界初のオリンピック4連覇を成し遂げ、2016年に国民栄誉賞を受賞した伊調馨さんをゲストに迎えました。


日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEO 清田瞭 氏による挨拶

日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEO 清田瞭 氏による挨拶


日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEO 清田瞭 氏による挨拶

日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEO 清田瞭 氏による挨拶


会場には証券関係者及び抽選で選ばれた一般参加者60名に加え、多くの報道関係者、また本年上場企業の代表者も出席、そして2階回廊にもぎっしり人が詰めかけました。

日本取引所グループの清田瞭CEOからは「今年は日経平均株価が年初から6営業日連続で下落するという暗いスタートだったが、アメリカのトランプ次期大統領誕生を背景に年末にかけ上昇し、明るいムードで年末を迎えることができた」と挨拶を行いました。


女子レスリング・伊調馨さんからのごあいさつ

女子レスリング・伊調馨さんからのごあいさつ


伊調馨さんによる打鐘

伊調馨さんによる打鐘


特別ゲストの伊調選手は「今年は感謝の一年でした。私が挑み、戦う姿をみて、ひとりでも多くの方が有機を持てたり、頑張ろうと思って頂ければ嬉しい。まだまだこれからも貪欲に挑戦していきたいと思います。来年も皆さまにとってすばらしい1年になりますよう心よりお祈りします」と述べ、鐘を4回鳴らしました。


サプライズゲストにくまモンが登場

サプライズゲストにくまモンが登場


くまモンと伊調馨さん

くまモンと伊調馨さん


またサプライズゲストとして熊本県のキャラクター「くまモン」が登場。熊本地震からの復興に全国から支援を受けたことい対し「おうえんありがとうだモン!」と書かれたプラカードで感謝の気持ちを伝え、鐘を1回鳴らしました。

※通常は五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い1人で鐘を5回打つところ、本年は伊調馨さんが4回、くまモンが1回と合わせて5回の打鐘を行う形でした。


東京証券取引所 取締役常務執行役員 土本氏による手締

東京証券取引所 取締役常務執行役員 土本氏による手締


最後に東京証券取引所 取締役常務執行役員 土本氏の発声による3本締めの恒例セレモニー。


2016年の日経平均株価終値は1万9114円37銭

2016年の日経平均株価終値は1万9114円37銭


2016年大納会の日経平均株価は1万9114円37銭銭と、昨年末比80円66銭高く、5年連続で上昇で取り引きを終えました。


最後に大納会360画像にて。

日本取引所グループ2016年大納会 - Spherical Image - RICOH THETA


(2016年12月30日 東京証券取引所にて/FOREX PRESS)


遅行スパンは均衡の崩れた方向を教えてくれる

よく、レンジ相場や保ち合い相場ではあまり手を出さない方が良い、トレンドが生まれてから流れに乗るのが良いと言われますが、その根底にある考え方は、相場とは均衡状態では動意が薄く、均衡が崩れると動意が高まるということです。

言い換えると、相場が均衡状態の時、マーケットの中で売り買いしている市場参加者のコストは大差なく、似たようなものであり、少々の動きがあっても、レンジに収まっている限りは、市場参加者は平静であるということです。

一方、ひとたび、相場が均衡状態から崩れ、上昇か下降か、決まった方向に動き出す場合、評価損を抱えた市場参加者がロスカットに走ることや、新たに生まれたトレンドの流れに乗ろうとする参加者が増えることで、その方向に相場が動きやすくなります。

そして、相場の特性として「加速度」なるものが生じ、買いが買いを生む、売りが売りを生むという展開に変化していき、やがて、トレンドが生まれるわけです。このような状況になると、普段、レンジ相場の中で小動きに慣れていた市場参加者の多くが恐怖感を覚えるようになります。相場とは、この人間の恐怖感の集合体としての動きとも言えます。そして、買い方、売り方、どちらが優勢かが常に意識されます。

相場の動きを理解するには、そもそもの相場の本質を理解しておくことが大事です。相場とは、膠着相場、レンジ相場、保ち合い相場の局面では、市場参加者はあまり行動を起こしません。しかし、ある方向に動き始めると、次第に市場参加者内に動揺が生まれてきます。

さらに、損失を被るという恐怖、トレンドに乗り遅れるという恐怖、収益を実現し損ねるという恐怖等々が積もり積もって、目の前の相場の動きに影響を与えます。そして、ひとたび、均衡が崩れた時に、相場は一気に動き出すわけです。

と言うわけで、常に、今現在の相場が、買い方が優勢か、売り方が優勢かを見定めておく必要があります。その為のもっともシンプルな道具が「遅行スパン」です。私が「遅行スパン」を最重要視している背景は、上記のことだという点を充分にご理解下さい。

つまり、「遅行スパン」とは、相場が大きく動く時に、その変化のタイミングを直ちに教えてくれる、大変に心強いツールです。とりわけ、相場が均衡の状態から不均衡の状態に変化するタイミングを教えてくれるという点は重要です。

相場が均衡状態にある時は、膠着相場となっているわけですが、この相場が崩れる時に、大いなる力を発揮してくれるのですから、頼りになります。相場というのは、市場参加者の大多数が予想していない方向に動きだした時に大きく反応します。その動き出すタイミングを見出すことが、大きな収益を得るには必要となります。

そのタイミングを一刻も早く教えてくれる「遅行スパン」こそが、最強の相場判断ツールと呼ぶに相応しいと私は思っています。

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