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マーフィーの日々是好日

チェックすべき優先ポイントは何?

トレードしていて、常にチェックすべきは何でしょうか?

一般的には、ニュース等の報道、つまりは、相場材料と思われがちですが、より大切なチェックポイントは、今現在、自分は、自分が設けた「トレードルール」を守っているかどうかということです。

しかるべきタイミングで売買のエントリーをしているのか、その後、相場の流れに応じて、変化が生じている場合は、それに従ってポジション管理は出来ているかどうかは重要なチェック項目となります。

マーケットの雰囲気(ブル、ベア、底固い、上値重い等々)を感じて相場に入っていくのも1つの方法ではあります。問題は、その後の相場の変化に対して、新たなアクションを取ることが出来る人は良いのですが、固まってしまって、当初のポジションに執着してしまうことです。

すなわち、思考停止状態になり、当初、ポジションを取った時とマーケット状況が変わっているにもかかわらず、取るべきアクションを考える心の余裕がない状態ということです。これは、とっても危険な状況です。

そんな時、果たして自分は、マーケットの雰囲気に呑まれていないかどうか、客観的に見つめる必要があります。具体的には、自分の「トレードルール」にきちんと従っているのかどうかを確認する作業となるわけですが、自分を第三者的に観察することが出来れば、目的自体は達成したことになります。

肝心なことは、その時に、「トレードルール」に従った、しかるべきアクションを果敢に取れるかどうかです。この行動を淡々と取れる人は、心配ないと思われます。しかしながら、頭では分かっているものの、いざとなると、固まってしまって、冷静な時であれば自分が取るであろう行動が取れなくなってしまっていること自体が問題なのです。

そもそも、相場とは、常に変化するものですから、その変化への対応力があるかどうかが成功するかどうかの条件となります。別に最初に取ったポジションが間違っていても何ら問題はありません。

大事なのは、その後の相場の変化に応じて、自分のルールを守り、縦横無尽にマーケットの流れについていけるかどうかです。言い換えると、トレードにおいては、「相場観」は大して大きな要素ではないということです。もっと言うと、エントリーよりもエグジットの方が遥かに大切なのです。この点は大切なことなので、重々理解しておく必要があります。

いずれにせよ、トレードしていて、まずは優先的にチェックすべきは、相場を動かしている「材料」ではなく、自分が「トレードルール」に則って正しく行動しているかどうかということです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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