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マーフィーの日々是好日

今後1週間程度の相場予測

ドル円、ユーロドル、ユーロ円、豪ドル円、ポンド円に関して、今後1週間程度の相場予測(本レポートでは、「日足スーパーボリンジャー」と「日足スパンモデル」に基づいた簡単な分析・解説に限定)を掲載します。尚、日足のスーパーボリンジャーやスパンモデルは、主に、デイトレード・スイングトレードの大局観の把握や、ポジショントレードの売買判断に用います。分析は、全て、先週末11月4日終値時点での判断です。


■ドル円

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

調整の反落局面(最終局面)、本格下落トレンド入りかレンジ相場入りかの瀬戸際(ブル・ベアの分岐点)

<分析>

遅行スパンはローソク足に絡んで推移しており、レンジ相場を示唆しています。目先、陰転するか、ローソク足に絡み続けるかどうかの瀬戸際に位置しています。

今後、遅行スパンが陰転し、日足終値が−1σライン(11月7日現在、103.35円近辺)の下方を推移し続け、バンド幅が拡大傾向を続けると、ドル本格下落トレンド入りする可能性が高まる一方で、日足終値が−1σラインの上方で引けると、レンジ相場に入る可能性が高まります。

尚、遅行スパンが一瞬陰転したものの、日足終値が−2σライン(11月7日現在、102.75円近辺)の下方で引けていないことから、一旦はレンジの下限に到達したことを示唆しています。いずれにせよ、レンジ相場に入るか、トレンド相場入りするかどうかの瀬戸際(ブル・ベアの分岐点)に直面しています。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

ドル上昇トレンドながらも、一旦は逆行パターンとなってドル反落(反落のターゲットは達成)

<分析>

赤色スパンの向きは、上昇方向であり、ドル長期上昇トレンドを示しています。そして、買いシグナル点灯後、3本目のローソク足の高値を終値ベースでブレイクしており、「逆行パターン」から「順行パターン」に変化していると判断できる一方で、日足終値が+2σラインの下方で推移していることで、ドル上値の重い展開となっています。つまりは、「広義の逆行パターン」と読めます。

遅行スパンは、ゾーンやローソク足の上方を推移しており、長期的にも短期的にも、ドル買い優勢を示しています。尚、遅行スパンは、今後上昇傾向に推移するローソク足の影響を受けて上昇する展開、つまり、ドル上昇が示唆されます。

日足終値は、青色スパンの下方を推移しており、短期的には、ドル軟調な展開を示しています。目先、青色スパンが上値レジスタンスとなります。



■ユーロドル

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

調整のユーロ戻り上昇局面継続中、レンジ相場

<分析>

遅行スパンは、陰転継続しており、依然として、基調として、ユーロ売り優勢を示しています。日足終値が、−1σライン(11月7日現在、1.0910近辺)の上方を推移するかぎり、引き続き、調整のユーロ戻り上昇局面と判断します。そして、目先、日足終値が、センターライン(11月7日現在、1.1000近辺)の上方で推移しており、本格的な調整の戻り上昇局面と読みます。一方、遅行スパンがローソク足に接近してきており、一旦はユーロ戻り売りのタイミングに近いと読めます。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

ユーロ下落トレンド継続中

<分析>

赤色スパンは依然として下落傾向で推移継続しており、引き続き、ユーロ長期下落トレンドを示しています。遅行スパンはゾーンやローソク足の下方を推移継続しており、引き続き、ユーロ売り優勢を示しています。

スパンモデルシグナルは、ユーロ売りシグナルが点灯継続中です。尚、シグナル点灯時に、終値がゾーンに絡む位置となったことで、シグナルの方向に推移(順行)していましたが、青色スパンを上方にブレイクしたことで、ユーロ底固く堅調な展開となっています。



■ユーロ円

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

レンジ相場継続中

<分析>

遅行スパンは依然としてローソク足に絡んで推移しており、引き続き、レンジ相場を示しています。目先、+2σライン(11月7日現在、115.70円近辺)と−1σライン(11月7日現在、113.60円近辺)の間でのレンジ相場と判断します。尚、引き続き、遅行スパンの「同期性」(遅行スパンの上げ下げのリズムとローソク足の上げ下げのリズムが合致すること)を注視です。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

もみ合い、往来相場

<分析>

赤色スパンは下落傾向で推移、引き続き、ユーロ長期下落トレンドの中にあります。遅行スパンは、ゾーンやローソク足に絡んで推移しており、長期的にも短期的にも、もみ合い相場を示しています。

尚、ここ最近の往来相場の地合いの中、スパンモデルシグナルの逆行パターンが頻発しています。直近にて、ユーロ買いシグナルが点灯していますが、シグナル点灯時の終値が、ゾーンの上方に位置したことから、逆行パターン(ユーロ反落を示唆)となっていることが観測されますが、逆行パターン時の第1ターゲットの青色スパンや第2ターゲットの赤色スパンに既に到達しています。



■豪ドル円

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

調整の豪ドル反落局面、レンジ相場

<分析>

遅行スパンは陽転継続しており、基調として、豪ドル買い優勢を示しています。日足終値が、+1σライン(11月7日現在、79.75円近辺)の下方を推移するかぎり、調整の豪ドル反落局面と判断します。

尚、直近にて、日足終値がセンターライン(11月7日現在、79.25円近辺)の下方で引けており、調整が本格化してきています。レンジ相場の地合いを強めているとも読めます。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

豪ドル上昇トレンドながらも、目先は引き続き上値重い展開

<分析>

赤色スパンの向きは、上昇方向であり、長期上昇トレンドを示しています。もっとも、依然として、逆行パターン継続中と判断できることから、豪ドル上値の重い展開となっています。

遅行スパンは、ゾーンやローソク足の上方を推移しており、長期的にも短期的にも、豪ドル買い優勢を示しています。



■ポンド円

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

調整のポンド戻り上昇局面(最終局面)、本格上昇トレンド入りかレンジ相場入りかの瀬戸際(ブル・ベアの分岐点)

<分析>

遅行スパンは、陰転継続しつつもローソク足に絡み、レンジ相場を示唆しています。目先、調整の戻り上昇局面にあるものの、すでに、遅行スパンはローソク足に接触していること、実勢レベルが+2σライン(11月7日現在、129.10円近辺)に到達していることから、調整の最終局面にあると読めます。

今後、遅行スパンが陽転し、日足終値が+1σライン(11月7日現在、128.25円近辺)の上方を推移し続け、バンド幅が拡大傾向に転じると、ポンド本格上昇トレンド入りする可能性が高まる一方で、日足終値が+1σラインの下方で引けると、レンジ相場に入る可能性が高まります。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

ポンド下落トレンド継続中ながらも底固い展開

<分析>

赤色スパンは下落傾向で推移しており、引き続き、ポンド長期下落トレンドとなっています。そして、ポンド売りシグナルが点灯し続けています。遅行スパンは、ゾーンやローソク足の下方を推移、陰転継続しており、長期的にも短期的にも、ポンド売り優勢を示しています。一方、既報のとおり、遅行スパンが、ローソク足がピークアウトしたタイミングを通過して以降、ポンド底固く堅調な展開となっている点、引き続き、注目です。ポンド反転上昇の流れが続いていることを示しているからです。

日足終値は、目先、レジスタンスゾーン下限ラインである青色スパンの上方を推移しており、ポンド底固く堅調に推移、青色スパンがサポートなっています。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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