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マーフィーの日々是好日

今後1週間程度の相場予測

ドル円、ユーロドル、ユーロ円、豪ドル円、豪ドルドル、ポンド円、ポンドドルに関して、今後1週間程度の相場予測(本レポートでは、「日足スーパーボリンジャー」と「日足スパンモデル」に基づいた簡単な分析・解説に限定)を掲載します。尚、日足のスーパーボリンジャーやスパンモデルは、主に、デイトレード・スイングトレードの大局観の把握や、ポジショントレードの売買判断に用います。分析は、全て、先週末10月28日終値時点での判断です。


■ドル円

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

ドル緩やかな上昇トレンド、ドル上値も重い展開

<分析>

遅行スパンは陽転継続しており、基調として、ドル買い優勢を示しています。日足終値がセンターライン(10月31日現在、103.80円近辺)の上方を推移し続けるかぎり、ドル緩やかな上昇トレンドと判断します。

尚、目先、日足終値が+1σライン(10月31日現在、104.55円近辺)の上方で引けているものの、+2σライン(10月31日現在、105.35円近辺)を上回って引けないかぎり、ドル上値も重い展開を想定します。

+3σラインの向きにも注目です。同ラインの向きが上向きからフラット化していることから、上昇トレンドの勢いが減退していると読めます。一方、フラット化を経て、上昇傾向に変化してくると、ドル上昇力高まる点には注意が必要です。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

ドル上昇トレンド

<分析>

赤色スパンの向きは、上昇方向であり、ドル長期上昇トレンドを示しています。そして、買いシグナル点灯後、3本目のローソク足の高値を終値ベースでブレイクしており、逆行パターンから順行パターンに変化していると判断できます。その一方で、+2σラインの下方で推移していることで、ドル上値の重さも示唆されます。

遅行スパンは、ゾーンやローソク足の上方を推移しており、長期的にも短期的にも、ドル買い優勢を示しています。尚、遅行スパンは、直近にて、逆相関の動きをする中で、安値を付けたローソク足を通過してきていることから、目先、遅行スパンの反落(すなわち、ドル反落)が示唆されます。

日足終値は、青色スパンの上方を推移しており、短期的には、ドル堅調な展開を示しています。目先、引き続き、青色スパンが下値サポートとなりますが、ゾーンとの乖離幅を埋めようとする力も働きやすい点(ドル反落を示唆)、注意が必要です。



■ユーロドル

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

調整のユーロ戻り上昇局面、ユーロ緩やかな下落トレンド

<分析>

遅行スパンは、陰転継続しており、依然として、ユーロ売り優勢を示しています。日足終値が、−1σライン(10月31日現在、1.0900近辺)の上方を推移するかぎり、調整のユーロ戻り上昇局面と判断します。一方、センターライン(10月31日現在、1.1030近辺)の下方を推移するかぎり、ユーロ緩やかな下落トレンドとも読みます。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

ユーロ下落トレンド継続中

<分析>

赤色スパンは依然として下落傾向で推移継続しており、引き続き、ユーロ長期下落トレンドを示しています。遅行スパンはゾーンやローソク足の下方を推移継続しており、引き続き、ユーロ売り優勢を示しています。

スパンモデルシグナルは、ユーロ売りシグナルが点灯継続中です。尚、シグナル点灯時に、終値がゾーンに絡む位置となったことで、シグナルの方向に推移(順行)しています。



■ユーロ円

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

レンジ相場継続中

<分析>

遅行スパンは依然としてローソク足に絡んで推移しており、引き続き、レンジ相場を示しています。目先、+2σライン(10月31日現在、116.10円近辺)と−1σライン(10月31日現在、113.60円近辺)の間でのレンジ相場と判断します。尚、引き続き、遅行スパンの「同期性」(遅行スパンの上げ下げのリズムとローソク足の上げ下げのリズムが合致すること)を注視です。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

もみ合い、往来相場

<分析>

赤色スパンは下落傾向で推移、引き続き、ユーロ長期下落トレンドの中にあります。遅行スパンは、ゾーンやローソク足に絡んで推移しており、長期的にも短期的にも、もみ合い相場を示しています。

尚、ここ最近の往来相場の地合いの中、スパンモデルシグナルの逆行パターンが頻発しています。直近にて、ユーロ売りシグナルが点灯していますが、シグナル点灯時の終値が、ゾーンの下方に位置したことから、逆行パターン(ユーロ上昇を示唆)となっていることが観測されます。



■豪ドル円

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

豪ドル緩やかな上昇トレンド継続中

<分析>

遅行スパンは陽転継続しており、基調として、豪ドル買い優勢を示しています。日足終値が、センターライン(10月31日現在、79.00円近辺)の上方を推移するかぎり、引き続き、豪ドル緩やかな上昇トレンドと判断します。

尚、直近にて、日足終値が+1σライン(10月31日現在、79.70円近辺)の下方で引ける場面も見られたことから、豪ドル上値の重い展開も想定されます。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

上昇トレンド入りか反落かの瀬戸際(ブル・ベアの分岐点)

<分析>

赤色スパンの向きは、上昇方向であり、長期上昇トレンドを示しています。もっとも、依然として、逆行パターン継続中と判断できることから、豪ドル上値の重い展開が示唆されます。今後、逆行パターンから順行パターンに変化していくかどうか注視したい場面が続きます。

遅行スパンは、ゾーンやローソク足の上方を推移しており、長期的にも短期的にも、豪ドル買い優勢を示しています。

日足終値は、青色スパンの上方を推移しており、短期的には、豪ドル底固く堅調な展開を示しています。目先、青色スパンが下値サポートとなります。



■豪ドル/ドル

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

レンジ相場

<分析>

遅行スパンはローソク足に絡んで推移しており、引き続き、レンジ相場を示しています。目先、+1σライン(10月31日現在、0.7660近辺)と−2σライン(10月31日現在、0.7530近辺)の間でのレンジ相場と判断します。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

もみ合い相場、往来相場

<分析>

赤色スパンが上昇方向で推移継続しており、引き続き、長期的に見て豪ドル上昇トレンドにあります。遅行スパンはゾーンやローソク足に絡む格好で推移、長期的にも短期的にも、もみ合い相場を示しています。

尚、ここ最近の往来相場の地合いの中、スパンモデルシグナルの逆行パターンが頻発しています。直近にて、豪ドル買いシグナルが点灯していますが、シグナル点灯時の終値が、ゾーンの上方に位置したことから、逆行パターン(豪ドル反落を示唆)となっていることが観測されます。



■ポンド円

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

調整のポンド戻り上昇局面、ポンド緩やかな下落トレンド、

<分析>

遅行スパンは、陰転継続しており、引き続き、基調として、ポンド売り優勢を示しています。日足終値が、−1σライン(10月31日現在、126.30円近辺)の上で引けるかぎり、調整の戻り上昇局面にあると判断します。一方、センターライン(10月31日現在、128.00円近辺)の下方を推移するかぎり、ポンド緩やかな下落トレンドと判断します。今後、日足終値が、同ラインの上方で引けると、本格的な調整の戻り上昇局面入りする可能性が高まります。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

ポンド下落トレンド継続中

<分析>

赤色スパンは下落傾向で推移しており、引き続き、ポンド長期下落トレンドとなっています。そして、ポンド売りシグナルが点灯し続けています。遅行スパンは、ゾーンやローソク足の下方を推移、陰転継続しており、長期的にも短期的にも、ポンド売り優勢を示しています。一方、既報のとおり、遅行スパンが、ローソク足がピークアウトしたタイミングを通過して以降、ポンド底固く堅調な展開となっている点、引き続き、注目です。ポンド反転上昇の流れを示唆しているからです。

日足終値は、レジスタンスゾーン下限ラインである青色スパンに抑えられながら推移しており、目先、引き続き、青色スパンが上値レジスタンスと読みます。一方、同スパンの上方で引けると、ポンド上昇力が高まります。



■ポンドドル

1)日足スーパーボリンジャー
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

調整のポンド戻り上昇局面、ポンド緩やかな下落トレンド

<分析>

遅行スパンは陰転継続しており、基調として、ポンド売り優勢を示しています。日足終値が、−1σライン(10月31日現在、1.2120近辺)の上方を推移するかぎり、調整のポンド戻り上昇局面と判断します。一方、センターライン(10月31日現在、1.2330近辺)の下方を推移するかぎり、ポンド緩やかな下落トレンドとも読みます。


2)日足スパンモデル
(デイトレード・スイングトレードの大局観、ポジショントレードの売買判断)

<大局観>

ポンド下落トレンド継続中、反転上昇の可能性は残す

<分析>

赤色スパンの向きが下落方向で推移しており、ポンド長期下落トレンド継続中です。

遅行スパンも、ゾーン及びローソク足の下方を推移継続し、陰転継続しており、長期的にも短期的にも、ポンド売り優勢を示しています。尚、遅行スパンは、ローソク足が安値を付けたタイミングを通過して以降、横ばいで推移しています。すなわち、引き続き、ポンド底固い展開を示唆しています。依然として、ポンド反転上昇に転じる可能性を示唆しています。

一方、スパンモデルシグナルは、ポンド売りシグナルが点灯継続中であり、引き続き、順行パターンとなっています。目先、青色スパン水準が上値レジスタンスと読みます。同スパンを下回り続けるかぎり、短期的にもポンド売り優勢が続きますが、同スパンの上方で引けると、ポンド上昇力が高まります。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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