ドル円、2月月足完成
2月相場が終了しました。ドル円の2月月足終値は81.14円でした。添付チャート(月足スーパーボリンジャー)をご覧頂くとお分かりの通り、2007年8月に下割れた21カ月移動平均線を4年8カ月振りに上回りました。
この21カ月移動平均線は長期トレンドの判断を行う上で重要なラインですが、同ラインを上回って引けたことで、昨年10月の安値75.57円が歴史的安値になった公算が高まったことになります。
さて、2007年8月と言えば、米国の住宅バブルが崩壊したとの観測が広がった時期でした。仏BNPパリバ傘下のファンドが資産凍結となるなど、サブプライムローンが大きく話題になり始めた頃です。私自身、当時は外資系銀行にて債券投資を中心に運用を行っていましたので、世界金融危機の発端の動きを昨日のことのように鮮明に思い出します。
また、為替相場においては、2007年8月のドル円月足終値が21カ月移動平均線を下回ったことが、それまでの円安基調が完全に崩れたことの判断材料となりました。円高基調を辿ったドル円相場は、その後、2010年5月に、一旦は21カ月線にタッチする場面もありましたが、そこを戻り高値に反落、昨年10月に75円台までドル下落するに至りました。
そして、この2月の終値が僅かながらとは言え、21カ月線を上回って引けた点は、長期円高トレンドの終焉を示唆するサインと判断出来ると考えます。もちろん、一方通行に円安方向に推移するほど単純な動きをするとは思えず、今後も、トレードについては、いつものように、週足、日足、さらには60分足をチェックしながらのエントリー、エグジットを繰り返すことになります。ただ、この直近にて、相場の大きな流れの変化が見られているという点、頭の隅に入れておくのが無難だと思います。
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