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マーフィーの日々是好日

一本調子のドル円相場

ドル円相場ですが、結局、大した押しもなく、ほぼ一本調子でドル上昇してきています。添付チャートは、2月初旬からのドル円を60分足ベースのスパンモデルで表示させたものです。(チャート内をクリックして頂くと拡大します。)

ご覧の通り、青色矢印が示す時点である、2月3日、午後11時にドル買いシグナルが出現して以降、現在に至るまでシグナル変化はないです。ただ1回だけ、円枠内が示す時点(2月14日午前7時から11時までの間)にて、ドル売りシグナルが点灯する場面が見られました。しかしながら、たったの5時間ほどで、再度ドル買いシグナルに変化した格好です。

尚、スパンモデルとは、青色ゾーンが出現している限りは、買いシグナル点灯であり、赤色ゾーンが出現すると、売りシグナル点灯となるシンプルなチャートです。

このように、「もうはまだ」の状態が3週間以上も続いていることになります。考えてみると、この「もうはまだ」「まだはもうなり」という相場格言は、多分に主観的なものです。その為、全ての相場に当てはまる表現とも言えます。相場は主観で追いかけると、如何に難しいかが分かります。

一方、テクニカル分析はと言うと、そう簡単なものでもないです。つまり、こちらも、1つ間違えると、多分に主観的なものになってしまう危険性があるからです。既にある相場観を無理にこじつけようとすると、同じテクニカル分析でも、結果が異なってくるわけです。

とどのつまり、相場は、主観的なレベルで追っていくと、同じ失敗を繰り返すことになります。如何にして、「客観視」出来るかが決め手と言えましょう。しかも、テクニカル分析のみならず、心の管理まで、客観視出来るかどうかが大事だということです。

と言うわけで、いつものことながら、「言うは易し、行うは難し」ということを実感させられます。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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