再び動き始めたドル円相場
相場を観察する目的はただ1つ、相場のトレンド、つまり相場の方向を見つけることにあります。
相場とは、自然現象と同じく、抵抗が最も少ないところに沿って動くものです。水が高きから低きに流れるのと同様です。例えば、上昇するのが下落するより楽であれば価格は上昇することになるわけです。
ですから、相場が動き出すまで待てば良いわけです。動き出すまでは、あまりあれこれ考えない方が良いです。動き出す時にだけで、関心を持てば良いわけです。その意味で、先入観はご法度です。相場では思い込みは危険だということです。前回のブログでも書きましたが、トレードでは「待つこと」はとっても大切な要素です。
ところで、ドル円相場は、今年に入って、小動きが続いていましたが、1月24日になって突然動き始めました。日本が31年振りの大幅な貿易赤字になったことが「きっかけ」「口実」ではありましたが、この際、材料はどうでもよく、動き出したこと自体が重要だと思います。相場は一旦、動き出すと、どんどん動くものだからです。
さて、実際のドル円相場は、翌1月25日に高値78.29円を付けた後、大幅反落しました。78円台は、昨年12月に揉んでいた水準でした。12月相場は、まさに、78円を挟んで膠着相場であったわけです。その水準にまで上昇したことで、ドルロング筋が「やれやれ」とドル売りを浴びせたのかもしれません。
しかしながら、実際にドル売りが出たかどうかはやはりどうでもよく、78円という水準がそれまで長い間揉み合っていたレベルだという事実だけが重要なわけです。そして、その後は、ドル反落に転じており、本日現在も76円台前半の水準にあって、75円台を狙う格好となっています。
いずれにしても、ドル円相場が動き始めたこと自体が大きな意味があり、今後も、変動率が高止まりする可能性は高いです。1月が終わり、2月相場が始まりますが、ワクワクしながら、相場に入っていきたいと思います。
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