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ドル円1時間足:大局観とトレード戦略


ドル円相場の1時間足分析です。

添付チャートは、ドル円の1時間足をスパンオートシグナル(https://www.xfine.info/sauto/ ) で表示したチャートです。

以下、午前7時05分頃現在の直近の動きについて、スーパーボリンジャーの部分、スパンモデルの部分に分けて、それぞれ解説します。

<スーパーボリンジャー>

現在、本格下落トレンド局面と判断します。

判断根拠は、
1)遅行スパンが陰転していること、
2)終値が-1σラインの下方を推移していること、
3)バンド幅が拡大傾向であること、
4)初動にて、終値が-2σラインを下回って引けたこと、
等々です。

今後の注目点は、終値が-1σラインを下回り続けるか、それとも、上回るかどうかです。

すなわち、終値が-1σラインを下回り続けるかぎり、本格下落トレンド継続となる一方で、終値が同ラインの上方で引けると、調整の反騰局面入りする可能性が高まります。

尚、トレード戦略としては、終値が-1σラインを下回っているかぎり、売りポジションをキープ、終値が同ラインを上回ると手仕舞いとなります。そして、調整反騰局面の中に入っていく中で、短期的には、買いポジションが効果的となります。


<スパンモデル>

まず、背景色が、薄赤色であることから、赤色スパンが陰転中です。すなわち、長期的には、下落基調であり、売り優勢を示しています。

ただし、赤色スパン陰転時の猶予期間中につけた安値ライン(現在、下値サポート)を上回って推移しており、現時点では、逆行パターンの買いサイン点灯中です。

今後、終値が安値ライン(下値サポート)を下回ると、順行パターンの売りサインに変化する点には注意が必要です。

また、赤色四角枠が出現、つまり、売りシグナルが点灯していますが、売りシグナル点灯時の猶予期間中につけた安値ライン(現在、下値サポート)を上回って推移しており、赤色スパン同様、現時点では、逆行パターンの買いサインが点灯中です。

尚、赤色スパン同様に、今後、終値が安値ライン(下値サポート)を下回ると、順行パターンの売りサインに変化する点には注意が必要です。

ちなみに、今回のケースのように、スーパーボリンジャーが示す方向とスパンモデルが示す方向が異なる場合、まずは、スーパーボリンジャーの判断に従うのがトレードのコツです。何故なら、スーパーボリンジャーはスパンモデルに比べて、より短期の判断でもあるからです。(以下をご参照)


★尚、スーパーボリンジャーは、価格的要素を重視し、より短期の判断、スパンモデルは、時間的要素を重視し、より長期の判断となります。また、スパンモデルシグナルは、より短期の判断、赤色スパンは、より長期の判断となります。


プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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