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ポンド円日足:スパンオートシグナルによる大局観とトレード戦略


■ポンド円日足スパンオートシグナル

週明けのシドニー市場でポンドは急上昇しています。英国とEUが
13日、自由貿易協定(FTA)締結交渉の継続で合意したとの報道を
受けての動きと見られます。

もっとも、下記の通り、相場自体は、スーパーボリンジャー、スパン
モデルが示す格好の動きとなっており、チャートを最重視する姿勢を
忘れないようにしておきたいところです。

ニュース・報道等は、常に、相場力学に影響を与える程度の「触媒」
に過ぎないという理解が大事です。つまり、相場自体は、根本的に、
「相場力学」で動いているからです。

添付チャートは、ポンド円日足をスパンオートシグナル
https://www.xfine.info/sauto/ ) で表示したチャートです。

以下、スーパーボリンジャー部分とスパンモデル部分に分けて、
解説します。

<スーパーボリンジャー>

現在、レンジ相場と判断します。

判断根拠は、
1)遅行スパンがローソク足に絡んで推移していること、
2)バンド幅の拡大傾向が止まり、縮小傾向となっていること、
3)各σラインやセンターラインのほぼフラット傾向となっていること、
等々です。

目先のトレード戦略としては、カウンタートレードを行うか、
相場の放れを待って、トレンドに乗るか、となります。

また、今後、トレンド発生の際の「相場の放れ」の条件は、

1)遅行スパンがローソク足から上放れる、もしくは、下放れる、

2)終値が+1σラインの上方にて引ける、もしくは、−1σラインの
下方にて引ける、

3)バンド幅が拡大傾向に転じる(「エクスパンション」と言います)、

4)加えて、追加補足条件として、放れのタイミングで、終値が
+2σラインを上回る、もしくは、−2σラインを下回ること、
さらには、遅行スパンがローソク足のみならず、+−2σライン
をブレイクすること、

等々です。

<スパンモデル>

まず、背景色が薄青色であることから、赤色スパンが陽転中であること、
つまり、地合いとして、ポンド買い優勢局面にあることが確認できます。

もっとも、赤色スパン陽転時の猶予期間中につけた高値水準の下方を推移
していることから、逆行パターンのポンド売りサインが点灯中です。

そして、先週金曜日の時点で、逆行パターンの売りサイン点灯時の最終
ターゲットである−2σラインには到達済みです。

また、青色四角枠が出現しており、買いシグナルが点灯中です。

尚、先週後半にかけて、買いシグナル点灯時の猶予期間中につけた高値
水準を下方にブレイクした時点で、一旦は逆行パターンの売りサインが
再点灯しましたが、週末金曜日の時点で、逆行パターンの売りサイン点灯
時の最終ターゲットである−2σラインには到達済みとなっています。


★★より詳しい解説等は、
「マーフィーの実践トレードコーチング」
を参考にされてください。

★★添付チャート内のスパンモデルは、スパンオートシグナルで表示したものです。スパンオートシグナルのご紹介、および、ご購入用ページはこちらです。http://www.xfine.info/sauto/

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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