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マーフィーの日々是好日

「スパンモデルで相場と友達になろう!!」

今回は、本日発行しました、無料メルマガにてレポートさせて頂きました、「スパンモデルで相場と友達になる方法」について掲載させて頂きます。


■今回のメルマガでは、「相場と友達になること」についてお話しします。そして、私の相場分析手法であり、トレード手法である「スパンモデル」の利用法について触れてみたいと思います。

セミナーや「掲示板」などで、私は、相場と戦ってはいけない、相場を予想すると弊害が生じる、とよく申し上げています。私達は、自分のつくったポジションはどうしても可愛いものですから、自分のポジションにとって良いように相場が動いてくれることを期待しがちです。

もしくは、自分がポジションを造ろうとしている時に、押し目買い、戻り売りのチャンスが訪れることを望みながら相場を見てしまう傾向があります。

相場は上昇すると「予想」している時に、既に、ロングポジション(買いポジション)を自分が持っていれば良いのですが、まだポジションを造成していない場合に、押し目買い出来るレベルまで相場が下げてくれれば良いと、相場に期待してしまうのです。

しかしながら、往々にして相場は下げてくれず、自分がロングポジションを持つことが出来ないままで、そのまま上昇していきます。そして、我慢しきれずにロングポジションを造った途端に相場はピークアウトし、反落し始めます。そして、何故あんなレベルで買ってしまったんだろうと、あとで悔やむのです。

このように、相場に対して、自分の都合の良いように動いてくれることを期待しても徒労に終わるだけです。いや、徒労に終わるどころか、下手にストレスを抱えてしまって、冷静な判断が出来ないまま、最悪のレベルでエントリーしてしまったりするわけです。

改めて、大事なことを申し上げます。

相場は相場の都合で動いている、相場の勝手で動いているのです。こちらの都合、勝手などお構いなしなのです。相場の神様はこちらをあざ笑うかのようです。

こうなってくると、この「相場の都合」「相場の勝手」を知る術、方法はないかと誰しも思われるはずです。まさに、この為に存在しているのが、「スパンモデル」であり、「スーパーボリンジャー」なのです。


■それでは、「スパンモデル」を用いることで「相場と友達になる」ことの意味はどう言うことかご説明致しましょう。

相場が上昇していく時、もしくは相場が下落していく時、その速度や動きのペースに合わせて「スパンモデル」の時間軸を変更させることで、現在の相場の動きにもっとも合致した「スパンモデル」を見出すことです。

そうすることで、上昇相場であれば押し目買いレベルを、下降相場であれば戻り売りレベルを知ることが出来るわけです。そして、一旦、相場の速度に合致した「スパンモデル」を見出すことが出来たなら、その相場のトレンドの転換の際に、変化をいち早く察することが出来るのです。

上昇相場に乗って、ロングポジションを持っている場合、その相場の上昇力に陰りが見えてきて、反落に転じる場合に、「スパンモデル」に兆候が現れます。

トレードで一番大切なことは、今現在の相場に集中することです。これからどうなるだろうと、あれこれ「予想」しても意味がないどころか、そのような行為はリスクが高いということです。

下手なレベル観、根拠のない値頃感を持つことほど危険なことはありません。また、相場材料をやたらと追いかけていらっしゃる個人投資家も多いようですが、ファンダメンタルズは、まさしく「不安だメンタルズ」です。

あれこれ、買い材料だ、売り材料だ、ニュースだ、経済指標だと四六時中追いかけていても、結果として上手く相場に乗れることはあまりありません。買えば下がる、売れば上がる、買わなければどんどん上がる、売らなければどんどん下がる、等々を繰り返すことになるわけです。

かなり耳の痛いことを申し上げているかもしれませんが、今現在の相場と友達にならなければ、結末は見えていると言っても過言ではないということです。

相場と共に歩む「相場判断技術」なり「トレード技術」を知ってマスターしないと、皆様の大事な資金がいくらあっても足らないことになります。この「技術」としてお勧めするのが、「スパンモデル」であり、「スーパーボリンジャー」なのです。

相場材料を追いかけるのは、時間の無駄であるのみならず、損失を拡大するだけかもしれないと言っても過言ではないと思います。


■ところで、「今現在の相場と友達になる」ということを別な表現ですると、目の前で動いている相場の上昇、下降のリズムを知ることです。

当たり前のことですが、例えば、同じドル円相場であっても、その日によって、上昇、下降、もしくは保ち合いのリズムは異なるということです。その時々の相場のリズムを知ること、そして、そのリズムに乗ることこそが、相場と友達になることなのです。

それでは、具体的に、「スパンモデル」でもって相場のリズムを知る方法の中から、1例をご紹介しましょう。私のブログの添付チャートをご覧ください。

チャートは、先週末4月9日のユーロドル相場の60分足スパンモデル(ユーロドル60分足チャートをスパンモデルで表示したもの)です。

赤色矢印は売りシグナル、青色矢印は買いシグナルです。赤色ゾーンは売りシグナル点灯後に現れ続けるレジスタンスゾーンであり、青色ゾーンは買いシグナル点灯後に現れ続けるサポートゾーンを示します。

売りシグナルが点灯して以降の、実勢ローソク足とレジスタンスゾーンとの位置関係を見て下さい。

売りシグナル点灯後は、実勢ローソク足がレジスタンスゾーンの下限ラインに戻りを抑えられて下げる展開が見られると、その時の相場とスパンモデルとの相性が良いということになります。

ご覧のユーロドル60分足スパンモデルにおいては、売りシグナルが点灯して以降、実勢レベルがレジスタンスゾーンの下限を上抜けて、上限に達する場面もありますが、長くは続かず、反落しています。

そして、特に重要な遅行スパン(紫色ライン)が陰転継続していることが見てとれます。遅行スパンの陰転とは、遅行スパンが実態ローソク足(遅行スパンと同一時間に位置しているローソク足のこと)を上から下に抜けることを指し、陰転継続とは、遅行スパンが実態ローソク足を下回っている状態を指します。

このように遅行スパンが陰転していることは、相場が売り優勢であることを示し、ショートポジションが推奨されることを教えてくれます。

先ほどの、実勢ローソク足がレジスタンスゾーンの下限を上回った時点でも、遅行スパンが陰転継続していたという点が重要です。その後、実勢ローソク足が反落し、下落トレンドに入っていきますが、概ね、レジスタンスゾーンの下限に抑えられる格好で続落していることが分ります。

「スパンモデル」と目の前の相場が「友達の関係」でいる、もしくは「相性が合っている」状態というのは、今回の下落相場の場合で言うと、実勢ローソク足がレジスタンスゾーンの下限に接近しては反落し、下落継続するような展開を辿るケースです。

実勢ローソク足とレジスタンスゾーンが離れっぱなしでは、相性が良い、友達関係にあるとは言えません。下落相場において、戻り売りのレベルを把握出来ないまま、下落するのをただ見ているだけに終わっては元も子もないわけです。

加えて、遅行スパンが実態ローソク足に接触しては下放れするという格好で下げていくのも、スパンモデルが相場と相性が良いことを教えてくれています。このようなスパンモデルを、時間軸を変更させながらその時の相場のリズムに最も合致しているかどうかをチェックし、見出すのです。

この作業は決して難しいことではありません。どなたでも簡単に出来ることです。

例えば、短時間に大きく動く相場には1分足スパンモデルを表示してみることをお勧めします。そして、相場が速度を落としてくるにつれて、スパンモデルの時間軸を、5分足、15分足、30分足、60分足などと大きくするのです。

以上のようにして、その時の相場と合致したスパンモデルを見出したならば、その後の相場のトレンド変化を知ることは容易となります。

具体的には、遅行スパンが転換すれば、トレンド転換の大きなサインとなります。また、スパンモデルの転換、つまり、ゾーンの色の変化が現れると、トレンド転換を教えてくれます。

添付のチャートでも、青色シグナルが示す通り、青色ゾーンの出現に加えて、遅行スパンの陽転が生じています。そして、その後のユーロドル相場の動きを見ると、実勢ローソク足がサポートゾーンの上限に支えられる格好で続伸しているのが分ります。

特に、実勢ローソク足がサポートゾーン上限にタッチしてすぐに急上昇しているのが見てとれます。相場とスパンモデルが相性の良い関係、友達になっていることを示しているわけです。


相場と友達になりさえすれば、押し目買い、戻り売りがストレスなく行えることになります。また、トレンド転換すれば、あっさりとポジションを手仕舞うこととも出来ます。そして、新たなトレンドに乗っていけば良いわけです。

「スパンモデル」をぜひご利用されて、目の前の相場と友達なられることを強くお勧めする次第です。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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