ドル円相場時間分析
以下は、本日発行しました、無料メルマガの「一部抜粋」です。どうぞ、ご参考にされて下さい。尚、無料メルマガの登録は記事の最後にあります。
また、以下のレポートをお読み頂く際、私のブログに添付したチャートを一緒にご覧頂くと分りやすいかと思います。
■以下、一部抜粋
ドル円相場ですが、今朝の日本経済新聞を見ても、週末に発表になった3月の米国雇用統計の結果が予想比では下回ったものの、大幅増になった点が強調されています。
そして、「マネー、高金利通貨へ動く」「米に利上げ観測も」とヘッドラインが続き、「昨年秋以降の円高局面がひとまず終わりつつある。」という内容の出だしの記事となっています。
恐らく、週初からのマーケットを前に、このようなトーンのコメントが多く聞こえてくるのではないかと予想されます。
ところで、今年に入って以降のドル円相場は、比較的短期間に上げ下げを繰り返していることが分かりますが、年初から現在に至る動きについて、以下、日足時間分析をベースとして、時系列に追ってみたいと思います。どうぞ、皆様ご自身のチャートと見比べながらお読み頂くと分りやすいと思います。
1)1月8日に高値93.67円を付けました。
2)2月4日に押しの安値88.55円まで下げました。1月8日から2月4日まで要した時間は20日でした。(私の時間分析では、スタート日もカウントします。)
3)2月19日に戻り高値92.16円を付けます。2月4日から12日要しました。
4)3月4日に現時点での今年の安値88.14円を付けました。2月19日から10日要しました。
尚、押しの安値88.55円を付けた2月4日から、今年の安値であり押しの安値88.14円を付けた3月4日まで21日要しています。
5)昨日4月2日に高値94.70円まで上昇しました。3月4日から22日要しています。
(1)から(5)までの動きを振り返ってみると、1月8日から2月4日まで、ほぼ一方向に下げた20日間でのI波動、その後、2月4日から3月4日まで、上げてから下げるという山の字型の21日間でのV波動、さらに、3月4日から4月2日まで、ほぼ一方向に上げた22日間のI波動が見られます。
I波動、V波動は、アルファベットの形を連想して頂ければお分かりになると思います。
20日の下落、21日の上げ下げ、22日の上げ、と言う風に単純化してみることも出来ます。
すなわち、21日前後のタイムサイクルが見られるわけです。この21日というのは、私が殊のほか重視している数値ですが、今年に入ってからのドル円相場を支配してきたタイムサイクルとなっています。
ところで、この1月8日から4月2日に至る相場の中には随所に注目すべき時間、及び価格のリズムが見受けられます。以下、順番にご紹介します。
1)1月8日以降、4月2日に至るまで、約2週間をベースにした波動が見られます。すなわち、まず、2週間の倍であった約4週間下げ、その後、約2週間上げた後、約2週間下げ、その後、約2週間のレンジ相場を経て、約2週間上げた格好です。
2)1月8日から3月4日まで40日要しました。基本数値「42」の近似値と言えます。
3)2月4日から4月2日まで42日要しました。基本数値「42」です。
4)1月8日から、戻り高値92.16円を付けた2月19日まで31日要しました。そして、この2月19日から4月2日まで同じく31日要しています。同じ31日と言う時間の繰り返しとなっていることから、「対等時間」が出現しています。
「対等時間」と言うのは、時間分析ではとりわけ重要な要素です。ある決まった時間サイクルが連続して現れることを利用して、相場の変化のタイミングを探る方法です。
5)戻り高値92.16円から押しの安値88.14円までの下落幅4.01円に対して、88.14円から94.70円までの上昇幅6.56円は、1.635倍となっています。1.618倍というフィボナッチ数の近似値となっていることが分かります。
以上から判断すると、1月以降のドル円相場は、一見、ランダムに上下動を繰り返しているようで、実は、かなり規則性に支配されて推移していることがお分かり頂けると思います。
そして、直近の4月2日時点で考えられることは、今後、ドル円相場が反落、調整局面入りする可能性が高まっていると判断することが出来るということです。
つまりは、新聞紙上などの相場解説のトーンとは異なったシナリオが描けるということです。
尚、ドル円相場反落、調整局面入りの可能性が高いと書きましたが、現在のトレンド(ドル高)が継続、加速するケースの出現もなくはありません。ただ、その可能性は小さいと読んでいます。
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