外国為替取引ニュースサイト

  1. トップページ
  2. >コラム・レポート
  3. >マーフィーの日々是好日
  4. >相場分析
  5. >ユーロドル相場分析

コラム & レポート

バックナンバー

マーフィーの日々是好日

ユーロドル相場分析

本日発行しました無料メルマガから、ユーロドル相場に関するレポート部分を抜粋致します。


■ユーロドル相場に関して、私の時間分析である「アクティベート時間分析」を用いて、年足、月足、週足、日足をベースとした分析を行ってみたいと思います。

尚、普段、私が主宰している有料の掲示板プラス有料メルマガである「マーフィーの実践トレード・コーチング掲示板」の一部抜粋となります。ぜひ、ご自分のチャートをご覧になりながら、時系列的に追って頂くことをお勧めします。そのことで、相場の全体像が見えてくると思います。

1999年にユーロ発足以来の安値0.8228を2000年10月に付けました。その後、高値1.6040を付けたのは、2008年7月でした。この間、94ヵ月要して、7812ポイント上昇したことが分かります。

その後、2008年7月から下落に転じたわけですが、今月の安値1.1876までの値幅は、4164ポイントであり、時間にして24ヵ月となっていることが分かります。下落に要した時間24ヵ月は、上昇に要した時間94ヵ月の25.5%となっています。

そして、下落幅4164ポイントは、上昇幅7812ポイントの53.3%となっています。つまり、4分の1の時間で、半値強下げたことになります。

ここまでの分析だけでは、半値押しと言う点が一旦「良いところ」という判断が出来ても、4分の1の時間そのものは、時間分析の観点からは、あまり説得性がありません。もっとも25.5%と言う時間は、23.6%というフィボナッチ数の近似値であり、少しは、達成感があるとの判断を下す判断材料と言えなくはありません。

■そこで、もう少し別の角度からユーロドル相場を「時間分析」してみましょう。

年足ベースでタイムサイクルの面から見ると、安値0.8228を付けた2000年から、押しの安値1.1640を付けた2005年(11月でした)まで6年となっています。そして、この2005年から今年が6年目となります。

つまり、6年のボトム(安値)・ボトム(安値)サイクルに対して、同じく6年のボトム(安値)・ボトム(安値)サイクルとなっていることが見てとれます。

同じ時間のタイムサイクルが連続したことで、「対等時間」の出現と見なすことも出来ます。従って、年足ベースで見て、時間の区切りを示唆しているわけです。ただ、年足ですので、今後、今年中に新安値を更新する可能性を排除しているわけではありません。

ユーロドル相場の月足に関して、さらに別の角度から見ていくと、高値1.6040を付けて以降の最初の大底であった1.2329を付けた2008年10月から今月までの時間は21ヵ月となっています。21ヵ月と言う時間は、私が「基本数値」の中でもとりわけ重視している時間の1つです。

さらに、1.5145を付けた2009年11月から今月まで8ヵ月目となっています。9ヵ月という基本タイムサイクルではないものの、1ヶ月違いの近似値となっています。

尚、1.6040からの下落途上において、2008年7月の1.6040から押しの安値1.2457を付けた2009年3月まで9ヵ月要し、この2009年3月から戻り高値1.5145を付けた2009年11月まで9ヵ月要しました。そして、先ほど見た通り、この2009年11月から今月までが8ヵ月目となっているわけです。

来月に新安値を付ける格好となれば、切りの良い時間リズムにはなりますが、要するに、そういうレベルに位置しているということを、大まかに理解しておけば良いと思います。

■続いて、日足及び週足を見てみましょう。年足や月足となると、あまりにも長い時間であるということで、リスク許容度も相当持っていないと、実際のトレードにて実践度が低下してしまうきらいがあることも考慮しています。

まずは、今回の大幅なユーロ安の起点となった戻り高値1.3692を付けた4月12日の週から安値1.1876を付けた6月7日の週まで9週目となっています。そして、より詳細としての日足ベースでは、高値1.3692を付けた4月12日から安値1.1876を付けた6月7日まで41日となっています。41日は、重要基本数値である「42」の近似値です。さらに、押しの安値1.3267を付けた3月25日から6月7日まで53日となっています。基本数値「52」の近似値です。

尚、戻り高値1.4580を付けた4月13日から押しの安値1.3267を付けた3月25日まで要した時間が52日であったことも勘案すると、「対等時間」の発生であり、やはり、6月7日は意味のある時間の節目であると判断することが出来ます。

さらに加えて、戻り高値1.3095を付けた5月10日から6月7日まで21日要しましたが、戻り高値1.3692を付けた4月12日から5月10日まで21日要していることから、21日という基本数値の出現に加えて、「対等時間」も発生していることが見てとれます。

以上のように、日足まで含めて詳しく見てくると、6月7日という日柄が重要な時間の節目であったことが分かります。

結論としては、月足、年足から判断して、ユーロ底値圏に位置していると判断出来る中で、6月7日の安値1.1876は重要な下値ポイントであると見なすことが出来ます。それだけに、1.1876をブレイクする場合は、続落必至となる可能性がありますが、月足、年足まで含めると、依然として底値圏に位置しているとの判断が出来るということです。

■上記にて、ユーロドル相場に関する私の時間、及び価格分析をご紹介しましたが、毎日のトレードをどう行っていくかとなると、やはり工夫が必要です。

すなわち、60分足(スパンモデル、スーパーボリンジャー)を駆使することで、日中の相場の動きを把握し、流れに乗った、効果的な売買を行うことが可能になります。時間分析を行うことで、相場が変化しそうなタイミングを把握すれば、あとは、どの水準でエントリー(もしくは手仕舞い、ポジション調整等)するかという問題です。

例えば、そろそろ相場が転換転を迎えそうだと判断すれば、60分足での買いのサイン、もしくは売りのサインを注視するという戦略がより有効となります。以前にもレポートしましたが、四六時中マーケットに入っていると、「木を見て森を見ず」と言うスタンスになってしまいがちです。

相場の全体観を時間分析、価格分析によって持つように心掛け、その後は、日頃のマーケットを、60分足をベースに追いかけていけば、効果的なトレードが出来る可能性が高まります。このことは、毎日のブログにて、60分足のスパンモデルやスーパーボリンジャーを用いた解説、トレード方法をお伝えしている背景でもあります。

もちろん、日足、週足等の時間分析、価格分析を行わなくても、単に60分足をベースとしたトレードを行うだけでも充分にトレードは可能ですが、相場の全体観を捉えながら入っていくことで、よりストレスを抑えたトレードが出来る確率が高まると考えています。以上です。


■「ツイッタ―」で、毎日、少しずつ、マーケットについてつぶやいています。

アカウント名は murphyFX です。

たまにのぞいて頂くと幸いです。ここぞと言う時につぶやくようにしたいとは思っていますが・・。


■無料メールマガシン「マーフィーの最強FX投資法を伝授」を配信登録された方にレポートを差し上げています。

無料メルマガ  

現在、上記の無料メルマガを登録すると、私が長年かけて考案した「スパンモデル」・「スーパーボリンジャー」の基本を解説したレポートを無料ダウンロードして頂くことが出来ます。

どうぞ、ご活用下さい。


プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

ニュースクラウド