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マーフィーの日々是好日

無料メルマガからの抜粋

以下は、昨日発行しました無料メルマガから抜粋した内容です。この1週間のユーロドル相場の動きに関することや、その他、日常のトレードの心得などに言及していますので、ご参考の為に、転記致します。


■今週も皆様お疲れ様でした。週末のマーケットは再び大荒れ模様となりました。

フィヨン仏首相の「経済の実勢と一致していないため、現在の水準については何も懸念していない」との発言が一段のユーロ安容認姿勢と受け止められたこと、そして、ハンガリーの財政悪化報道が欧州全体のさらなる財政リスク懸念を高めたこと、さらには、米国5月の雇用統計の結果が予想比で悪化したことなどを受けて、ユーロ安、そして、円高の流れが優勢となりました。

加えて、ニューヨークダウも大幅に下げ、1万ドルの大台を割り込み、前日終値比323ドル安の9931ドルで引けるといったように、結局、いつもの通り、リスク回避からの株安、ユーロ安、円高の流れが支配するマーケットとなったようです。

もっとも、過去1週間の為替相場動向を振り返ると、ユーロドルやユーロ絡みのクロス相場こそ、週末にかけて下げたものの、その他の通貨ペアの動きは、まさにレンジ相場、往来相場でした。

FXにてトレードをされる個人投資家はかなりの数に上っていると聞いていますが、皆様がFXの醍醐味を享受されるためには、やはり、1日から数日程度の動きの中で収益を狙うタイプである「スイングトレード」がベストであると思います。

私は、トレードで生きてきた人間ですので、デイトレードからスイングトレード、さらには、ポジショントレードと言う風に、様々なトレードスタイルを同時に進行させています。

そして、日頃、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」という相場分析及びトレード手法に加えて、「アクティベート時間分析」という相場を時間の観点から捉えるというスタイルで、相場と向かっています。

ところで、どこで買って、どこで売るという判断を下す上では、確かに「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」が役立っているのですが、この最近では、残念ながら、時間分析が厳しい状況にさらされています。もっとも、長期の時間分析が狂いを生じているだけで、比較的短期の時間分析は、引き続き、ワークしているようです。

考えてみると、相場というのは、毎日の積み重ねであるわけで、1日が5日存在して1週間となり、1週間が4回から5回あれば1か月となるわけです。ですから、日足分析さえ、きっちりとこなすことが出来れば、中長期の相場予測の精度が増すことにもつながります。

そもそも、日足分析そのものは、毎日のNY市場終値をベースに判断されるものであり、日中の動きは極論すると無視することになります。

もちろん、日足チャートから判断されるサポートレベルやレジスタンスレベルは、事前に分かっているわけですから、日中においても、考慮しながらのトレードが可能なのは言うまでもありません。

また、基本的には、日足終値をベースにして分析すると言っても、高値、安値が幾らになるかとか、幾らの価格をブレイクすれば、日足時間分析上のタイムサイクルに変化が生じるかという問題はあります。

具体例で言うと、週末にユーロドル相場にて、6月1日の安値1.2110をブレイクしたことで、時間のリズムに変化が生じました。そのため、ユーロ続落の可能性が一気に高まることになったわけです。

このように、日足分析と言っても、原則的には、その日のNZ終値を重視して分析、判断を下すわけですが、日中においても注視すべき価格はあるということです。

ただ、繰り返しになりますが、日足ベースの分析を継続させることで、結果的には、数日、そして、数週間、さらには数か月に及ぶ相場トレンドを追うことが出来るようになるわけです。

■ここで話を元に戻すと、ここ最近のように、特に日中の相場変動率が高まっている中では、FXでの収益機会を増やすためには、やはり、1日から数日程度の動きの中で収益を狙うタイプである「スイングトレード」が有効であるということです。

この「スイングトレード」で用いるチャートは主に60分足ということになります。とりわけ、私が個人投資家の皆様にお勧めするのは、その利用法が簡単明快な「60分足スーパーボリンジャー」です。

今回のメルマガでは、この「60分足スーパーボリンジャー」を取り上げ、とりわけ、その中でも「遅行スパン」に焦点を当てた相場判断手法、トレード手法をご説明致します。

私のブログに添付したチャートをご覧ください。

http://www.span-model.com/

こちらに添付したチャートは60分足ベースのスーパーボリンジャーで、ユーロドル相場を表示させてものです。チャート上は、5月31日から6月4日まで、過去1週間分の動きが収まっています。

そして、5つの円枠(A,B、C、D,E)があります。それぞれの円枠内の遅行スパン(紫色ライン)に注目してください。

尚、遅行スパンは実勢レベルローソク足の終値を21時間過去に戻した点をつないだラインのことです。26時間ではなく、21時間であるところが大事なポイントです。そして、この遅行スパンの存在がスーパーボリンジャーの最大の特徴です。

それでは、順番に簡単にご説明致します。

A)遅行スパンが上昇していき、実態ローソク足に接触しかける場面です。尚、実態ローソク足とは、遅行スパンと同一時間に位置するローソク足のことです。この局面では、遅行スパンが実態ローソク足を上回らない限りは、相場の基本トレンドは下落方向にあると読めます。従って、遅行スパンが実態ローソク足を上回らない限りは、戻り売りの急所ということになります。

B)遅行スパンが実態ローソク足に絡む場面です。この局面では、相場が揉み合い状態、レンジ相場であることを示してくれます。レンジ相場ですから、トレードはあまり無理をせず静観するのも一つの考え方であり、立派な戦略です。

C)このチャートの中で、唯一、ユーロ上昇局面を示しています。つまり、遅行スパンがまず陽転します。陽転とは、実態ローソク足を下から上方向にブレイクすることです。そして、その後、実態ローソク足を上回って推移している場面です。このような状況では、ユーロの買いが優位であることを教えてくれています。

D)この円枠内にて、遅行スパンが陰転、つまり、実態ローソク足を上から下に向けてブレイクする場面が示されています。陰転して以降は、ユーロ売り優位であることを示します。その後も、継続して陰転し続けているのが分かります。

E)この場面は、大事な箇所です。つまり、陰転し続けていた遅行スパンが実態ローソク足に接近します。接近しますが、実態ローソク足にぶつかる手前で失速し、反落します。

このように、一旦、実態ローソク足に接近(絡んでもよい)していた遅行スパンが、実態ローソク足から放れる場合、相場の動きが加速します。チャート上では、売り加速したわけです。実際、その後の、ユーロは急落しています。

以上のように、遅行スパンを見ているだけで、相場の基本トレンドや、買い優勢か売り優勢かが分かります。ぜひ、皆様の日常のトレードにおいても、この60分足スーパーボリンジャーを駆使されて、売買の判断にお役立て下さい。

■ところで、四六時中、マーケットに入っていないと落ち着かない人がいます。相場がチャンスを与えてくれそうだと判断出来る時以外に、ただ売買したくてたまらないからトレードしている人がいると言い換えることも出来ましょう。

こうなると本末転倒となってしまいます。すなわち、目的と手段を履き違えてしまうということになりかねません。ただ暇つぶしの為に、パチンコ店に入るようなものです。ある一定の時間、ハラハラドキドキの刺激感を求めて、割り切って代金を払うことを潔しとする人がいれば、それはそれで良いのかもしれません。パチンコで食べている人でもない限り、その場が楽しければそれで満足だからです。

しかしながら、現実には、ほとんどの個人投資家の皆様は、収益を上げることが目的でFXにしろ、株式にしろ、商品にしろ、マーケットに入ってきておられるのだと思います。

ですから、トレードする時は、自分なりに、かなり「勝算あり」と判断出来る場合でない限り、資金を投入して、ポジションを持つことは避けなければならないと考えます。

ところが、この「勝算あり」と判断を下すことは簡単なことではありません。「絶対に上がる」「絶対に下がる」という判断を下すことはかなり難しいことですし、それを求めてしまうと、結局はタイミングを失ってしまうことになるどころか、最悪の場合は、天井圏で買う、底値圏で売るということになってしまいかねません。

この「勝算あり」と言う正確な判断を1つでも増やすことが出来るかどうかが、成功トレードの秘訣です。どうぞ、スパンモデル、そして、スーパーボリンジャーを皆様の日常のトレードに取り入れて頂くことをお勧めする次第です。

以上です。


■「ツイッタ―」で、毎日、少しずつ、マーケットについてつぶやいています。

アカウント名は murphyFX です。

たまにのぞいて頂くと幸いです。ここぞと言う時につぶやくようにしたいとは思っていますが・・。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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