「かもしれない運転」とトレード
「かもしれない運転」とは、実際に自動車を運転している最中に、交差点に差し掛かったら、車や人が突然飛び出してくるかもしれないと想定することで用心しながら運転することを指します。他の例では、スクールバスが前方に止まっていたら、いつ子供が飛び出してくるかもしれないと注意を払いながら運転することなどです。
この「かもしれない運転」を行うことで、交通事故を事前に防ぐことが出来る確率が格段に増すと言われています。とにかく、何か危険が起こり得る場所に差し掛かると、用心して運転するに越したことはないということです。
さて、まったく同じことがトレードでも当てはまると思います。普段、重要経済指標が発表になる時は、大きく動くかもしれないと、大概の人は用心をするものです。しかしながら、普段のマーケットにて、特に経済指標やイベントが予定されていないとマーケットの動きに関心を払わなくなることが多いものです。
そんな時でも、チャートにはいつも目をやっておきたいところです。つまり、重要サポートやレジスタンス近辺に相場が位置している時は、しっかりと目の前の動きに注意を払っておきたいものです。とりわけ、小動きになっている時こそ要注意です。
相場は小動きの後にこそ大きく動くものです。レンジ相場や揉み合い相場の局面では、市場参加者のポジションは積み上がりやすくなっていることから、相場変動エネルギーが溜まっている状態にあると言えます。
ボリンジャーバンドのバンド幅が収束している時などは良い具体例です。私は、とりわけ、「遅行スパン」を最重要視しているので、遅行スパンがローソク足に絡んでいる推移している時は、「かもしれない運転」を行うように努めています。
「かもしれない運転」を行っているからと言って、ポジションを持っているとは限りません。マーケットをウォッチしていること自体が「運転」となります。そして、ここぞというチャンス、タイミングでエントリーしていくことこそ大事です。
相場は色々なことを教えてくれるものだとつくづく思います。
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