儲けようとすると、逆に儲からないもの
以前、商売をテーマとして書かれた本にこんなことが書いてありました。
「儲けようとしないことが、一番儲かる。」
「お店をやっていくということは、目的はもちろん利益を上げるということです。」
「慈善事業でやっているわけではない。」
「ところが、儲けるためにやろうと思っている人は決して儲からないのです。」
といった類の内容でした。
要するに、「儲けはひとまずおいて、まず、お客さんに楽しんでもらおう、喜んでもらおう、満足してもらおうと思っていると、結果として儲かる」という趣旨のことが書かれてありました。
そして、世界は違うけれども、相場、トレードでも同じ次元のことが言えると思います。
つまり、相場と歩調を合わせよう、相場と仲良くなろう、相場と戦うことはやめよう、相場を楽しもうと思って相場と接していると、結果として、儲かるということです。
少々話は飛躍しますが、思うに、私達は、この世に生を受けることのそもそもの目的は、各人がそれぞれの学びをする為だと思います。
どの国に生まれようが、どのような境遇に育とうが、どのような職業につこうが、どのような経験を積もうが、その根本的な目的は1つだと思います。つまりは「学び」だということです。
そして、各人がそれぞれ全く異なる経験をしつつも、根本部分において、何かしら共通するものが流れている気がします。その1つの現れが、先ほど申し上げた「儲けようとすると儲からないもの、儲けようとしないと儲かるもの」ということだと思います。相場の世界でトレードを通じて、大いなる学びをしている、そんな気がしています。
そう言えば、今回の日大アメリカンフットボール部の不祥事ですが、相手の関西学院大学の選手に怪我を負わせてしまったとして、自ら顔を出し、実名でもって、謝罪会見を開いた宮川選手は、まったく保身に走らず、その結果として、多くの人々の納得、共感を得る結果となりました。
一方、日大アメリカンフットボール部の監督やコーチの記者会見は、どう考えても、保身に走っている姿として映りました。結果として、さらなる不信感を生んでいると思われます。
一事が万事ですが、それぞれの人間の器というか、人間性が大いに現れる出来事となっているように思われます。
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