外国為替取引ニュースサイト

  1. トップページ
  2. >コラム・レポート
  3. >マーフィーの日々是好日
  4. >トレードの心得
  5. >パターン研究の大切さ

コラム & レポート

バックナンバー

マーフィーの日々是好日

パターン研究の大切さ

相場では、パターン研究は極めて大事です。実は、あの伝説のディーラーとも言うべきチャーリー中山氏はかつて私によく仰って下さっていました。実際、私がニューヨーク駐在の頃、東京にいらっしゃった中山氏と電話でお話し、トレードして頂いた機会が頻繁にあったのですが、中山氏の口から何度なく「パターン研究」という表現が聞こえてきたのを覚えています。

中山氏は、言わずと知れた小説「8割の男」(後に、「東京外為市場25時」と言うタイトルに変更されました)に出てくる主人公のモデルとなった方です。実際には、8割どころか、9割5分以上であった記憶があります。私のいた銀行を相手に取引をして頂いていたので、鮮明に覚えていますので、私はまさに生き証人です。

明らかに動物的勘とも言うべき、天才的なタイミングでトレードされていたのですが、その中山氏の口から出てきた表現だっただけに、強烈なインパクトがありました。つまりは、ご自身で毎日の相場レートをノートに付けては、「パターン研究」をされていたわけです。

ところで、私の場合、主にチャート(スパンモデル、スーパーボリンジャー)を用いて、パターン研究を行ってきました。チャートがこういうフォーメーションになれば上がりやすい、もしくは下がりやすいという類の実証研究です。

そう言えば、以前に、「自分の得意パターンを探そう」と言うタイトルで書かせて頂いたことがあります。「自分の得意パターン」とは、自分の勝ちパターンと言い換えて良いものであり、この相場展開であれば自分が判断しやすいというパターンを探して、その時にだけエントリーしていけば、必然的に勝率が上がることになるという内容のものです。

考えてみれば、野球やサッカーなどで、対戦相手が誰であるか事前に分かっている場合、実際に対戦するに当たって、過去の実戦を思い出して、ああだこうだと作戦を練ることはよくあることです。チームのみならず、選手個人のレベルにおいても、対戦相手の選手の癖やパターンを見てその場その場で判断するケースは多いと想定されます。

その点、相場の場合は、もっと単純に考えることが出来ます。理由は、相場という「対戦相手」の顔は見えませんし、相手である相場も、こちらが誰であるかを意識して動いてくるものではないからです。

つまりは、相手を意識して、毎回、ああだこうだと作戦を練ることを考えても意味がないわけです。要するに、自分の得意なパターンだけを研究した後は、ここぞという場面で、毎回、同じパターンでトレードしていくことで、ある程度決まった成果を出すことが可能になるということです。

繰り返しになりますが、互いに相手の顔が見えないわけで、余計なことは考えずに、毎回、「今現在のマーケット」だけを相手にして、純粋にパターンだけをチェックしていけば良いわけです。

相場は、ある意味確率論であり、「大数の法則」が当てはまるものですから、繰り返し、パターンに適ったトレードを行うようにし、自分の得意パターンを1つでも2つでも増やしていくことが出来れば結果はついてくると思います。

■「マーフィーの無料FX講座」のお知らせ
「マーフィーの無料FX講座」
短期間でスパンモデル、スーパーボリンジャーのエッセンスを無料で学んで頂けるコースです。

■「無料メルマガ」のお知らせ
「無料メルマガ」
相場と友達になる手法を無料レポートで公開中です。

■スパンオートシグナルのご紹介
スパンオートシグナルのご紹介です。
スパンオートシグナルは、私の手法であるスパンモデルを最大限有効活用するためのツールです。


プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

ニュースクラウド