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マーフィーの日々是好日

「もうちょっと」と思った途端、チャンスを逃す

トレードしていると、もうちょっと安くなってから買おうと思って躊躇しているうちに買いのチャンスを逃してしまいます。もしくは、もうちょっと高くなってから売ろうと思って躊躇しているうちに売りのチャンスを逃してしまいがちです。

この「もうちょっと」という心は「欲張り」が原因ですが、肝心な場面での決断力を弱めてしまう為に、絶好のチャンスを逃してしまうわけです。しかも、この「ちょっと」は数ポイントであるに過ぎないのに、その後の相場は何十ポイントも何百ポイントも動いてしまうことがあるものです。

そもそも、昨今のFX会社の過剰とも言えるサービス向上によって、売買する際のスプレッドが1ポイント以下であるのは当たり前どころか、0.3ポイント、0.4ポイント程度もごく普通の時代となっており、個人投資家は、その「ありがたさ」を感じなくなっているくらいです。そして、いざトレードする段となると、1ポイントや2ポイントに拘ってしまう傾向にあります。

また、初心者がよくやる失敗の1つとして、買いたい(売りたい)時に、指値で待つ人が多いことです。相場が小動きで揉み合っている時などは、指値注文するのも一手ではありますが、勢いよく上昇(下降)し始めた相場に対して、指値注文するものですから、いつまでたっても買えないまま(売れないまま)、相場が大きく上昇(下降)してしまうケースが頻繁に起こります。

成り行きで買わないと間に合わないのに、いつまでも指値で待っているものですから、相場は逃げていくわけです。ポジション造成の時には、儲けるチャンスを逃すことになる一方で、手仕舞おうとする際に、指値で待っていると、どんどんレートが悪くなっていってしまいます。

買う(売る)と判断すれば、即刻、その場のレートで成り行きで買い(売り)にいくのがトレードの基本です。そんな場面で「もうちょっと」と待ってしまって、さらに、指値注文で売買が遅れるようでは、いつまでたってもトレードが上達しません。

「もうちょっと」という心が生じても、実際の売買は、躊躇なく行えるように、日頃から鍛錬したいものです。この「ちょっとした」違いが、長い目で見て、「大きな」違いにつながるわけですから・・・。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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