着眼大局・着手小局
「着眼大局・着手小局」という言葉があります。もともとは中国の古典である荀子の言葉ですが、物事を大局的な見地から見ながら、目の前の小さなことから実践するという意味です。
また、囲碁や経営に関して引用されることも多い言葉でもあります。例えば、囲碁においては、私は決して詳しくないですが、調子のよくない時など、早く勝ちたいと焦るものですが、とりあえず欲に走らず、目の前のことにベストを尽くすということ、その局面において一番良い手を打つように心掛けるといった具合です。
そう言えば、最近では、将棋界が注目の的となっています。中学生棋士の藤井四段の活躍で、一気に脚光を浴びています。そして、やはり、将棋の世界でも、同様に、着眼大局・着手小局が大いに意味を持っているのだと思います。
ところで、この着眼大局・着手小局というスタンスは、相場にそっくりそのまま通じるものだと思います。とりわけ、実践トレードにおいては、大きなトレンドや全体観に目をやりつつも、その日のマーケットの中での目の前のトレンドに乗るということはとても大切なことです。
ここ直近で言えば、米国の利上げモードや、欧州の景気回復に市場の関心が向かっています。一方、米国株式相場も動きも気になるところです。一体全体、相場はどの方向に向かっていくのか市場の相場観も分かれるところではあります。しかしながら、それはそれとして、実際のトレードでは、ここ一両日の動きに目をやりつつ、1日の中の推移を把握し、短時間なりにも、目の前に繰り広げられているトレンドに乗ることは極めて大事なことです。
考えてみれば、ここ一両日の動きを毎日繰り返していけば、延々とつながっていくわけで、それが数週間や数カ月のビッグトレンドにつながることも「結果として」あり得るわけです。
また、負けている時は、どうしても取り戻そうと短時間に大きく稼ごうと焦るものですが、ことさら、相場においては、極めて危険な行為だと言えます。
加えて、相場観に関してのみならず、トレードに対する姿勢を正しいものに構築していくことは、ある意味で「大局観」に立った考え方です。相場を正しく学び、着実に、「正しいトレード技術」を習得することこそが、「着眼小局」とも言えるでしょう。
現実問題、相場をやっていると、焦る気持ちはどうして拭えないのは仕方ないものの、長き投資人生と考えて、「着眼大局・着手小局」の気持ちを忘れずに、少しずつ進んでいく姿勢こそが大事だと思うのです。
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