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マーフィーの日々是好日

「相場、この不思議なるもの、しかし・・」

まずは、ご報告です。

ツイッタ―始めました。

名前は murphyFX です。

気楽に発信出来るので重宝かもしれません。

まだまだ利用法を理解していませんが、少しずつ「つぶやいて」みます。



■さて、本日のテーマです。

マーケットの動きとはいうのは、こちらから見ていて、不思議に映ることがあります。

例えば、上値が重いから下がる、下値が堅いから上がるというのは比較的分かり易いです。しかし、堅調地合いだから上がり続けるとも、軟調地合いだから下がり続けるとも限りません。

堅調地合いだった相場が突然大きく下がり、深い押しを入れて初めて上がり始まることがあります。同様に、軟調地合いだった相場が突然大きく上がり、大きな戻りを見た後に初めて下がり始めることがあります。

表現を変えると、相場は一旦下がらないと上がらない、もしくは相場は一旦上がらないと下がらないということです。または、中途半端な押し(下落)があるとその後さらに上昇する、もしくは中途半端な戻り(上昇)があるとその後さらに下落するのが相場です。

私のチャートを用いてもう少し具体的に言うと、「スーパーボリンジャー」にて、プラス2シグマラインに達した相場が、下げ始めるとマイナス2シグマラインまで下がる、もしくはマイナス2シグマラインに達した相場は、上げ始めるとプラス2シグマラインまで上がる可能性が高いということです。

相場は、あたかも、時計の振り子のように、上下しているとも言えましょう。この振り子は、左右対称に同じ幅を往ったり来たりしているわけです。相場の場合は、同じ幅とはいきませんが、プラス2シグマとマイナス2シグマを往ったり来たりしていると考えても良いかもしれません。

普段トレードを行っていると、どうしてあんなに下がった相場がこんなに上がってくるのか、どうしてあんなに上がった相場がこんなに下がってくるのか不思議に感じられることもあるかと思います。

こう言う人がいます。「上がる相場なら、こんな安いところまでは下がらないよ。」もしくは、「下がる相場なら、こんな高いレベルまでは上がらないはずだよ。」と。

しかし、相場とはそういうものなのです。すなわち、「ここまで上がったからこそ下がるもの」、もしくは「ここまで下がったからこそ上がるもの」、それが相場だと思うのです。

このように言葉で書くと、「禅問答」みたいで、ひょっとして言葉の遊びでもしているのではないかと疑われる方もいらっしゃるかもしれません。ところが、上記のような、一見不可思議に見えることが相場では起こるのです。

ですから、「上がるためには一旦は下がらなければならない」「下がるためには一旦は上がらなければならない」というのは相場の世界では「普通の常識」なのです。

しかし、私達は、相場が下がるとすぐにベア(弱気)になり、相場が上がるとすぐにブル(強気)になります。もちろん、トレンドに乗るという意味ではその通りなのですが、そのトレンドを客観的に分析しないうちに、ただ相場の動きに釣られてしまうのが一般的な投資家の傾向のようです。

いずれにしても、相場の動きに一喜一憂するのではなく、相場全体の流れを追うようにして、俯瞰する気持ちで入っていけるのが理想です。

もっとも、「言うは易し、行うは難し」であり、実際のトレードに際しては、相当の熟練が必要であると思います。しかし、頭の隅に、「上がるために下がる必要があり、下がるために上がる必要がある」という相場の世界のルールを置いておくだけで、トレードに際しての精神状態を落ち着かせる一助になると考えます。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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